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チームビルディングとは?実施メリットやステップ、成功のポイントなどを紹介  

チーム

「チームビルディングってなに?」

「チームビルディングの実施方法は?」

「チームビルディングのメリットは?」

どんなに優れた人材でも、1人の能力には限界があります。企業として生産性を上げたい場合には、部署やグループ、プロジェクトなど、チームとして最大限の成果を発揮できるようにすることが不可欠です。そのため、多くの企業がチームビルディングに注力しています。

しかし、チームビルディングは正しい方法で実施しなければ、大きな成果は期待できません。そこで今回は、チームビルディングのメリットをお伝えしつつ、実施するためのステップや注意点、成功のポイントなどを紹介します。

チームビルディングとは

まず、チームビルディングがどのような取り組みなのか理解してもらうために、概要と目的について解説します。

チームビルディングの概要

チームビルディング(Team building)は日本語に訳すと「チーム作り」という意味です。つまり、個々のメンバーが能力やスキルを十分発揮し、部門やグループなど、チームの目標を達成できるようにするための組織作りがチームビルディングといえるでしょう。

チームビルディングには、スタッフ配置のような人事施策だけでなく、チームの中でパフォーマンスを上げるためのスキルを学ぶ研修やプログラムなども含まれる点が特徴です。例えば、合同合宿やゲーム、スポーツをはじめ、ランチや飲み会といったものが、チームビルディングの事例として挙げられます。

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チームビルディングの目的

チームビルディングの大目的は、個々のスタッフの能力やスキルを高め、チームとしての目標を達成することです。そのため、新入社員や中堅社員だけでなく、管理職や経営層など、全レイヤーのスタッフが取り組む必要があります。

コミュニケーションの活性化や適切な人材配置、マインドセットの形成、チームビジョンの浸透などを通じて、目標を必達できるチーム作りに必要な知識やスキルを身につける点は、どのレイヤーのスタッフにも共通していえることです。ただし、レイヤーごとに学ぶべき要素は異なります。

例えば、新入社員や若手のスタッフは、チームビルディングを通じて基本的なビジネスマナーやスキルを学ぶことが目的のひとつです。また、チームとして成果を出すための知識やスキルを得ること、チームで目的を達成する成功体験を得ることも重要な目的でしょう。

一方、中堅社員の場合は、次期リーダー候補として活躍するためにリーダーシップの発揮方法や、部下をマネジメントする方法の基礎などを学びます。

管理職の場合は、自身の組織を想定し、具体的な人材配置や育成方法を学びつつ、会社の目標を達成するための方法を学ぶことが必要です。

経営層には、会社のリソースを最大限に活用することが求められます。そのため、すべてのスタッフが同じ方向を向いて働けるように、ビジョンや経営方針を浸透させながら、会社という組織を作り上げることが、チームビルディングの目的といえるでしょう。

チームビルディングの実施メリットは5つ

多くの企業がチームビルディングに注力する理由は、大きく以下5つのメリットが得られるからです。それぞれのメリットについて解説します。

メリット1. コミュニケーションの活性化

チームビルディングのメリットのひとつが、コミュニケーションの活性化でしょう。チーム単位で目標を達成するためには、自分以外のスタッフの能力を活用することが不可欠となるため、自ずとコミュニケーションが増えるためです。また、他のスタッフの力を借りるためには、自分自身が信頼を得る必要があり、コミュニケーションを密にとらざるを得ないでしょう。

さらに、コミュニケーションが活性化されることによって、スタッフ間の報連相も密になり、タスクの抜け漏れを抑制する効果や、お互いにフォローアップする効果が期待できるでしょう。

メリット2. 仕事の自分ごと化を実現

チームの課題に真摯に取り組むことで、スタッフが仕事を自分ごと化しやすくなる点もチームビルディングの大きなメリットです。チームとしての目標を達成するためには、自分の業務範囲以外の仕事にも気を配る必要があります。そのため、チームとしての課題や問題がみつかった場合などには、スタッフが率先して対応にあたることが不可欠です。

「〇〇は自分の仕事じゃないので……」など、他責思考のスタッフが多い組織は生産性が上がりづらくなるため、チームとしての目標を達成することは難しいでしょう。スタッフそれぞれがチームとしての仕事を自分ごと化することで、大きな目標の達成に近づけるのです。

メリット3. スタッフのモチベーション向上

チームビルディングによって、スタッフのモチベーション向上効果も期待できます。自分の一人では難しい課題でも、他のスタッフの力を借りることによって、達成できる可能性が高くなるでしょう。その結果、大きな成功体験が積めれば、仕事に対するモチベーションも当然向上します。

また、チームで業務に取り組む際には、他のスタッフの頑張っている姿を見られるため「自分も頑張ろう」というポジティブな気持ちが生まれ、組織全体の生産性向上も実現できるでしょう。

メリット4. 適材適所な人材配置が可能

スタッフ間のコミュニケーションが強化されることで、適材適所な人材配置が可能になる点もチームビルディングのメリットだといえます。スタッフ同士がお互いのことをより深く理解することで、それぞれの得意スキルや価値観、またウィークポイントなどを把握できるようになるためです。

少子高齢化で労働人口が減少傾向にある中、社内リソースの最適化はすべての日本企業にとって至上命題といえます。適材適所の人材配置ができればチーム全体の生産性が上がり、目標を達成できる可能性が高くなるでしょう。

メリット5. スタッフ間のシナジー効果によるイノベーション

異なる強みやスキル、価値観、バックグラウンドを持つスタッフ同士が一緒に業務を推進することで、シナジー効果が生まれることもあります。自分ひとりでは絶対に思い浮かばないようなアイデアが生まれたり、難解な課題を解決したりできる可能性が高くなるでしょう。

場合によっては、まったく新しい事業やサービス、業務フローなどが生まれるイノベーションが起こる可能性も期待できます。

チームビルディングにおける5つの実施ステップ


チームビルディングは、一足飛びで理想のチームが作れる手段ではありません。然るべきステップを踏む必要があります。ここでは、アメリカの心理学者ブルース・W・タックマンが提唱した「タックマンモデル」に即して、以下5つのステップごとに解説します。

・ステップ1. 形成期

・ステップ2. 混乱期

・ステップ3. 統一期

・ステップ4. 機能期

・ステップ5. 散会期

ステップ1. 形成期

形成期とは、チームが結成されて間もないステップのことです。まだ十分なコミュニケーションが取れていないため、スタッフ同士がお互いのことを知らない状況といえます。そのため、個々のスタッフも自分が何をするべきなのか分かりづらい状況です。

したがって、形成期においては、スタッフ間のコミュニケーション強化に努め、相互理解を深めることで、次のステップに進めるでしょう。

ステップ2. 混乱期

スタッフ間の相互理解が進み、実際に業務を進めていくと、意見や認識の不一致が発生し混乱状態に陥るケースが多くなるでしょう。このステップは混乱期と呼ばれています。

スタッフ同士の関係性がギクシャクすると、チーム目標の達成は非常に困難です。また、スタッフが衝突した結果、お互いが無関心になることも避けなくてはいけません。したがって、次のステップに進むためには、さらなるスタッフ間の相互理解を促進するとともに、チーム全体の目標にフォーカスさせる取り組みが重要です。

ステップ3. 統一期

スタッフ間の相互理解が進み、混乱期を乗り越えると統一期に入ります。統一期になると、スタッフ同士がお互いのスキルや強み、弱み、価値観、自分に求められる役割などを理解しているため、より生産性のある議論ができるようになるでしょう。

また、これまでのステップではほとんど発言しなかったスタッフが積極的に議論に加わるケースも多くなります。ただし、統一期に入った場合でも、再び混乱期に戻らないように生産性のある議論ができるように配慮が必要です。

ステップ4. 機能期

チーム内で最適なスタッフ配置が行われると、業務で一定の成果が上がるようになるでしょう。しかし、さらに大きな目標や難しい課題を解決するためには、チームが機能期のステップに進む必要があります。

機能期とは、スタッフ同士がお互いの強みや弱みを理解したうえで、相互にフォローアップできるようになる状態です。また、機能期は仕事の自分ごと化が最大限に進んだ状態ともいえるでしょう。

機能期のステップに至るまでには、リーダーとなるスタッフが明確化されており、チームの結束を強化するための取り組みの実施が必要です。ただし、機能期に入ったスタッフは能動的に動いてくれるため、リーダーはスタッフのフォローや、職場環境の整理などに注力しましょう。

ステップ5. 散会期

プロジェクトの終了やスタッフの異動や退社などによって、チームが終了する時期を散会期と呼びます。タックマンモデルにおける最終ステップです。

散会期に至った際、スタッフ同士がチームの功績を称えあい、それぞれの成果に対してリスペクトできていれば、チームビルディングは成功したといえるでしょう。

【ケース別】チームビルディングの実施事例

チームビルディングをはじめると、タックマンモデルにおけるそれぞれのステップにおいて、さまざまな課題に直面することでしょう。そこで本章では、よくある課題に対する効果的なチームビルディングの方法を紹介します。

コミュニケーションを強化したい場合

形成期や混乱期など、スタッフ間のコミュニケーションを強化したい場合には、気軽に参加できるゲーム形式のチームビルディングがおすすめです。スタッフ同士がお互いのことをよく知るためには、まず初期の緊張状態を和らげることからはじめる必要があります。チームでひとつの目標に取り組むゲームを介すことで、楽しみながらコミュニケーションが強化できるでしょう。

なお、ゲーム形式のチームビルディングの事例としては、人狼やジェスチャーゲーム、ペーパータワーなどが挙げられます。

チームワークを強化したい場合

スタッフ同士がチームとして機能しない形成期や混乱期では、チームワークの強化も課題です。そのため、スタッフ同士の結束力を高めるチームビルディングの実施が不可欠でしょう。

スタッフ間のチームワークを強化したい場合には、体を動かしながら参加するアクティビティ形式のチームビルディングが効果的です。スタッフ同士がお互いに声掛けしあい、チームワークの強化が期待できるでしょう。

アクティビティ形式のチームビルディングとして、スポーツや運動会、サバイバルゲーム、脱出ゲームなどがよく実施されます。

スタッフ同士の相互理解を深めたい場合

統一期から機能期のステップにおいては、スタッフ間の相互理解を深めることが重要な課題です。お互いの強みや弱み、価値観やバックグランドを深くすることで、チームにおける自身のポジションを理解するとともに、自分がフォローするべきポイントも理解できるようになるでしょう。

スタッフ間の相互理解を深めるためには、仕事以外のプライベートでコミュニケーションがとれるチームビルディングがおすすめです。具体的にはバーベキューやハイキング、キャンプ、社員旅行、飲み会などが挙げられます。

いつもとは違う面を見せ合うことによって、スタッフ間の相互理解が深まり、仕事へもポジティブな影響を及ぼすことが期待できるでしょう。

自分ごと化を実現したい場合

混乱期や統一期などには、スタッフ自身が仕事を自分ごと化できるかどうかがチームビルディング成功の重要なポイントです。仕事を自分ごと化するためには、チームの目標を達成したいというモチベーションと、それを達成するための施策実施が不可欠でしょう。

スタッフに主体的な行動を促したい場合には、スタッフ間で建設的な議論を行って検討した施策を実施して、目標を達成する成功体験を積むことがもっとも効果的です。ひとりでは困難な目標をチームで達成したという体験をすることによって、チームの目標を自分ごと化し、必要なときには自らフォローアップに入れるようになるでしょう。

自分ごと化を促進したい場合には、スタッフが気兼ねなく自分の意見を出せるチームビルディングが最適です。例えば、課題解決や新規事業開発のワークショップなどが挙げられます。

チームビルディングを実施するときの注意点

チームビルディングを実施する際には、いくつかのポイントに留意する必要があります。代表的な注意点を挙げて説明するので、チームビルディングの実施前に確認しておきましょう。

目標を明確化しておくこと

チームビルディングを実施する際には、できるだけ具体的な目標をスタッフに提示しましょう。チームで達成するべき目標が明確になることで、スタッフが目標達成に向けて活動しやすくなるからです。また、チーム目標の達成するために、チームワークも強化されるでしょう。

目標を設定する際は、できるだけ達成感が得られやすいものを設定することがポイントです。スタッフに腹落ちさせて行動させるためには、数値目標などを示すだけでなく、「なぜ、この目標を達成するべきなのか」という理由についても説明しておく必要があります。

スタッフの役割を明確化すること

チームビルディングを行う際には、スタッフごとの適性やスキルを見極め、最適な役割分担にすることが大切です。自分に最適な役割を与えられたスタッフは、仕事に対してやりがいを感じやすくなり、生産性の向上が期待できます。

また、自分に与えられた役割を果たすことが、目標達成に不可欠であることをスタッフ自身が理解することで、チーム全体の生産性も高まることでしょう。

他人の考え方を尊重すること

チームには多くのスタッフがいるため、お互いの価値観を認め合い、相互に理解することが大切です。スタッフ同士がお互いの価値観やバックグラウンド、立場などを理解しあえなければ、意見が衝突し、チームワークがうまく発揮できなくなるからです。

そのため、チームビルディングの際には、他人の考え方を尊重できる多様性の容認が、リーダーを含めたチームのスタッフ全員に求められます。

コミュニケーションを密にすること

チームビルディングにはコミュニケーションの強化が不可欠ですが、そのための環境整備も必要です。チャットツールやグループウェアなどのツールを導入して、スタッフ間が密に連絡がとれるようにしましょう。

スタッフ間のコミュニケーションが密にとれなくなると、相互理解が進まずチームビルディングが進みません。また、ツールを導入したら終わりではなく、声掛けしやすい雰囲気を作るために、あえて雑談をする時間を設けるといった工夫も忘れないようにしましょう。

自分ごとにさせること

チームビルディングを成功させるためには、スタッフが仕事を自分ごと化する必要があると説明してきました。そのためには「やらされ感」をなくすことも大切です。

したがって、一方的に目標を提示するのではなく、事前にスタッフが感じている課題や問題をヒアリングし、当事者意識を持ちやすくする工夫が必要でしょう。そのうえで、スタッフ自身に取り組むべき目標を決めてもらうと効果的です。

期待する役割を伝えること

スタッフの主体性を重視するあまり、課題や目標をスタッフに丸投げするのはNGです。スタッフは自分に期待されている役割がわからなくなると、仕事へのモチベーションが低下します。

そのため、チームビルディングを行う際には、目標達成に必要となる、それぞれのスタッフに期待する役割を明確に伝えるようにしましょう。このとき、プロジェクトや目標達成の意義などについても、丁寧に伝えておくことがポイントです。

スタッフの編成に注意すること

効果的なチームビルディングを実現するためには、スタッフの編成にも留意する必要があります。同じような役割のスタッフばかり集めても、大きな目標は達成できません。また、スタッフ同士の衝突を避けるためにも、それぞれの相性にも気を配ったチーム編成が必要です。

チームビルディングを実施する際には、スタッフごとのスキルや適性を鑑みてバランスよくアサインすることが、目標達成への近道といえるでしょう。

強いチームを作ることが会社の収益増加に直結

チームビルディングを推進することで、スタッフ一人ひとりの生産性が上がるだけでなく、チーム全体の生産性向上にもつながります。また、最終的には会社全体の生産性向上にもつながるため、市場における競争力が高まり、収益増加も期待できるでしょう。

しかしながら、これまでチームビルディングを経験したことがない方にとっては、なかなかハードルが高いかもしれません。そこで、ぜひおすすめしたいサービスが「HUB on(ハブ オン)」です。

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