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デジタルアセットとは?デジタルアセット管理で業務効率化を目指そう!

企業のマーケティング活動は、インターネットやSNS媒体をなくしては成立しないと言っても過言ではありません。

デジタルアセットとは、一般的にはデジタルコンテンツとも呼ばれ、デジタル資産のことを言います。
同じコンテンツであっても情報発信の媒体が違うだけで同じ内容のコンテンツを扱いたい場合には、新しく制作する必要はありません。

コンテンツが少ないときには意識することがなかったデジタルアセットも、コンテンツが増えるにつれて管理方法に悩まされているという方も多いのではないでしょうか。

デジタルコンテンツを効率よく管理できていないと感じる場合は、デジタルアセットマネジメント(DAM)ツールの導入を検討してもいいかもしれません。

デジタルアセットとは?

デジタルアセットは、物理的な形を持たないが、価値を有する電子的な資源や情報を指します。
これらのアセットは、インターネットを利用して簡単に複製・転送が可能であり、デジタルテクノロジーが発展することによって、その存在価値がより一層高まっています。

デジタルアセットの例

デジタルアセットの例としては、以下のようなものが挙げられます。
●暗号資産(仮想通貨)
●画像・動画・オーディオ
●メルマガ文書・HP記事・SNS投稿のテキスト
●顧客の声・アンケート結果

(出典:Adobe Experence Cloud Blogより引用)

暗号資産(仮想通貨)

ビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨は、デジタルアセットの代表例です。
これらはブロックチェーン技術を基盤とし、取引の透明性やセキュリティを保ちながら、中央機関を介さずに直接取引ができる特徴を持っています。
また、NFT(非代替性トークン)はデジタルアートやコレクティブなど、唯一無二のデジタルアセットを表現するために利用されています。

可能性に満ちた分野である一方で、法の整備が追い付いていないという問題点もあります。
一般的なビジネス分野におけるデジタルアセットメントとしては、まだ利用価値はそれほど高くないのかもしれません。

画像・動画・オーディオ

音楽、映画、ゲーム、電子書籍などのエンターテインメントコンテンツもデジタルアセットの一部です。
これらのコンテンツはオンライン配信され、ユーザーはダウンロードやストリーミングでアクセスします。

在庫を抱えないモデルとして注目を集めているビジネスモデルである一方で、著作権などが関与するため、ライセンス管理が非常に重要となります。

メルマガ文書・HP記事・SNS投稿のテキスト

オンラインでの情報発信は、顧客エンゲージメントを高め、ブランドの信頼性を向上させます。
例えば、定期的なメルマガの配信や、ウェブサイト上の記事更新、SNSでの投稿は、顧客とのコミュニケーションツールとして利用されます。

これらを適切に管理することによって、ホームページの記事の一部分にしていたものをメルマガとして配信したり、SNSでの投稿の一部として利用したりすることでコンテンツを使いまわすことが可能です。

一度構築したデジタルアセットメントは、シチュエーションが異なる場面で複数回利用することができるというメリットがあります。

顧客の声・アンケート結果

顧客からのフィードバックやアンケートの結果は、商品開発やサービス改善において重要な情報源となります。
これらの情報を分析することで、顧客ニーズに適した改善が行え、ビジネスの成長が期待できます。

デジタルアセットマネジメントはDX時代には必要不可欠

デジタルアセットマネジメント(DAM)はDXが必要とされている現代において、その重要度が高まっています。
ここでは、デジタルアセットマネジメント(DAM)とは、そもそも何であるのかと言うことから、重要視されている理由について紹介しています。

デジタルアセットマネジメント(DAM)とは?

デジタルアセットマネジメント(DAM)は、企業や団体がデジタルコンテンツを効果的に管理・整理・共有・保存するための方法やシステムです。
ここでいう「デジタルコンテンツ」とは、先ほどの「デジタルアセットメント」と同様に、写真、ビデオ、ドキュメント、音楽など、電子形式で存在する様々なファイルを指します。

DAMの主な目的は、デジタルアセットの検索性を向上させ、共有と利用を容易にし、セキュリティを確保することです。
例えば、大量の写真やドキュメントがある場合、それらを適切にタグ付けし、カテゴリ分けして保存することで、必要なファイルを迅速に見つけ出せるようになります。

簡単に言えば、デジタルアセットマネジメント(DAM)は、デジタルファイルをきちんと整理し、必要なときに簡単にアクセスでき、安全に共有できるようにするためのツールやシステムの総称と言うことができます。

デジタルアセットマネジメントが重要な理由

デジタルアセットマネジメント(DAM)の重要性は、デジタルトランスフォーメーション(DX)のコンテキストにおいて特に顕著です。

デジタルトランスフォーメーションは、企業や団体がデジタルテクノロジーを活用して業務プロセスを変革し、顧客体験を向上させ、新しいビジネスモデルを創出する動きです。この動きの中で、デジタルコンテンツの量は爆発的に増加しており、その管理が非常に重要になっています。

著作権問題

デジタルアセットマネジメント(DAM)はコンプライアンスとライセンス管理の観点からも重要です。
企業は使用するデジタルコンテンツのライセンスや著作権に留意する必要があります。

特に、キャラクターや著名人を広告に登用しているなどの場合には規約が厳しいことがほとんどですので厳密に管理しておく必要があります。
デジタルアセットマネジメント(DAM)を使用すれば、これらの情報を効果的に管理し、法的リスクを軽減できます。

非構造化データの再活用

企業には、多かれ少なかれ、蓄積はされていても利用されることがない、あるいは頻繁には利用しないデータがあるものです。
これらのデータを一般的には非構造化データと呼びます。

非構造化データは、企業側でも管理することがないため、ただ単純に蓄積されているだけの状態になっていることが多く、容量を無駄に消費していることになりかねません。

過去に作成した画像、動画、HP記事などにタグ付けを行いながら、再利用しやすい状態にしておくだけでも業務の効率化が期待でき、コストカットにもつながるでしょう。
このような管理をスムーズに行うことができるようにするためにもデジタルアセットマネジメント(DAM)は重要です。

オフラインよりオンラインの重要度の優位性

オフラインとオンラインのどちらが重要であるかは、目的やコンテキストによって異なりますが、近年のテクノロジーの進展と社会の変化により、多くの分野においてオンラインの重要性が高まっています。

オンラインのセキュリティリスクを指摘する声もありますが、総合的に判断すればオフラインリスクの方が高いと言えるでしょう。

オフライン状態で外部に持ち出す際の媒体の損失や破壊のリスクが完全には排除できません。
また、新しいコンテンツを生み出しても、別の部署の人たちがそれを適切に活用するまでには時間の遅れが生じることが一般的です。

現代の営業手法においては、オンラインストレージから即座に営業資料を取り出せる柔軟性も重要視されています。
デジタルアセットマネジメント(DAM)ツールの導入によって、これらの課題も克服することができます。

デジタルアセットマネジメント(DAM)を利用すれば、認証されたユーザーは迅速に該当コンテンツにアクセスできるようになります。
オンラインでの保管は、誤操作によるデータの喪失の危険も軽減し、顧客が営業資料の提出を要求した際も、URL経由で直ちに資料を確認することが可能です。

デジタルアセットマネジメント(DAM)のメリット

ここでは、デジタルアセットマネジメント(DAM)にメリットを
●デジタルコンテンツの検索機能
●時間や費用削減による業務の効率化
●個人最適化されたコンテンツのストックの利便性
●著作権・ライセンス管理
という4つの観点から解説しています。
社内でのDX推進に通じる考え方もありますので、参考にしてください。

デジタルコンテンツの検索機能が充実

デジタルアセットマネジメント(DAM)は様々な種類のコンテンツを一元管理することができます。
経験があるかもしれませんが、文書データ、音声データ、動画データ、画像データなど、データの種類によっては保管場所が異なり、検索に時間がかかったことはないでしょうか。

デジタルアセットマネジメント(DAM)の導入は、これら形式の違うデータであっても一元管理をすることができます。
情報へのタグ付け(付加的情報)を行うことによって、検索の利便性をさらに高めていくことも可能です。
データの紛失や漏洩のリスクはもちろん、必要なデータへのアクセスをスピーディに行うことができるため、業務の効率化に貢献することは間違いありません。

時間・費用の削減による業務効率化

本記事でも何度か簡単に紹介していますが、デジタルアセットを管理しておくことは、同じようなコンテンツを最初から作るという作業時間・費用を大幅に短縮することができます。

デジタルコンテンツの最大の利点は在庫が単なる在庫ではなく、資産となるところにあります。
あるコンテンツで活用していたコンテンツを他のコンテンツに応用することもできれば、その逆も可能です。

デジタルアセットは最初の構築にこそ時間や費用がかかりますが、それが積み重なるほど、作成の時間も費用もかからなくなります。

個人最適化されたコンテンツのストックが可能

デジタルアセットマネジメント(DAM)の需要が高まっている背景には、パーソナライゼーションのニーズの増加が大いに関与しています。
パーソナライゼーションとは、個々のユーザーの嗜好や行動に基づいてコンテンツやサービスをカスタマイズすることで、これにより企業は顧客エンゲージメントの向上や顧客ロイヤルティの強化を図ることができます。

一方で、パーソナライゼーションを実現するためには、異なる顧客層に対応した多様なコンテンツと、それに関連する膨大なデータの管理が必要です。
デジタルアセットマネジメント(DAM)は、このような多種多様なデジタルアセットを効率的に管理、整理、検索可能にし、企業がパーソナライズされたコンテンツを迅速に作成・提供することをサポートしてくれるでしょう。

ブランドコンシステンシーの容易化

ブランドコンシステンシーとは、企業が異なるプラットフォームやコミュニケーションチャネルを通じて、一貫したブランドメッセージ、ビジュアルアイデンティティ、価値観を発信し続けることです。
これにより、消費者の心にブランドイメージを強く定着させ、ブランドの信頼性や認知度を高めることができます。

あるファーストフードチェーンのブランディングを例に挙げてみます。
このチェーン店は、テレビCM、SNS、ウェブサイト、店舗ポスター、パンフレットなど、多岐にわたるチャネルで広告を展開しています。

新しいロゴやスローガンの導入に伴い、これらのブランドアセットは全ての広告素材やマーケティングコンテンツに一貫して使用される必要があります。
広告媒体ごとに発信メッセージが異なるようでは、消費者に最も伝えたいメッセージは届きません。
ここでデジタルアセットマネジメント(DAM)が役立ちます。

デジタルアセットマネジメント(DAM)によって、新しいロゴやスローガンが一元管理され、関係者がこれらのアセットに容易にアクセスできるようになります。

また、古いロゴが誤ってSNSにアップロードされたり、古いスローガンがポスターに使用されたりすると、消費者に混乱を招きます。
デジタルアセットマネジメント(DAM)のバージョン管理機能によって、常に最新のアセットが利用され、こうした誤用が防止されるのです。

デジタルアセットマネジメント(DAM)は、ブランドコンシステンシーを維持・強化する上で極めて有効なツールと言えるでしょう。

著作権・ライセンス管理が容易

デジタルアセットマネジメント(DAM)システムの中には、デジタルアセットに関連する著作権情報を保存し、管理する機能が含まれています。
企業はどのアセットがどのようなライセンス条件の下で利用可能であるか、簡単に確認できます。
たとえば、企業がマーケティング資料やウェブサイトで使用する写真やイラストには、多くの場合、著作権が存在します。
デジタルアセットマネジメント(DAM)システムを利用することで、これらの画像やイラストの著作権情報、利用許諾の範囲や期間、ライセンス料などを一元管理でき、違法な利用を防ぐことができます。

具体例として、ある企業がストックフォトサイトから画像を購入し、その画像を広告に使用する場合を考えてみましょう。
この画像の利用には、サイズや用途、利用地域、利用期間など、さまざまな条件や制約があるかもしれません。
デジタルアセットマネジメント(DAM)システムを使用することで、企業はこれらの条件や制約を容易に管理し、画像の使用が著作権法やライセンス契約に違反しないよう確認できます。

また、デジタルアセットマネジメント(DAM)はアセットの使用履歴も追跡するため、どのアセットがどのプロジェクトでいつ使用されたかを記録できます。
これにより、企業は著作権侵害のリスクを最小限に抑えながら、デジタルアセットを効果的に利用することができます。

さらに、デジタルアセットマネジメント(DAM)システムはアセットの有効期限も管理しますので、ライセンスが期限切れになったアセットの利用を未然に防ぐことができます。

まとめ:デジタルアセットを管理することもDXへの取り組み

デジタルアセット管理は、現代のデジタルトランスフォーメーションを支える重要な要素です。
デジタルアセットマネジメント(DAM)の効果的な活用により、企業はデジタルアセットを最大限に活用し、業務効率化や新たなビジネスチャンスの創出が可能になります。
デジタル化担当職員の皆様にとって、この記事がデジタルアセット管理の重要性と効果的な活用法の理解の一助となれば幸いです。

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