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新卒から幹部候補を採用するメリットは?面接時に注意したいポイントも解説

採用キャッチコピー

ここでは、企業が新卒を幹部候補として採用することの利点について解説します。
若手ならではの柔軟な思考や組織の活性化につながる点がメリットですが、即戦力不足や育成コストなどのデメリットも考慮すべきです。

また、面接で注意すべきポイントや具体的な育成方法にも触れ、効果的な採用・育成のためのアドバイスも。
新卒採用における幹部候補の未来展望についてもご紹介しますので、参考にしてください。

目次

幹部候補とは?

幹部候補とは、企業において将来的に経営陣や管理職としての役割を担うことが期待されている人材のことです。

彼らは、組織の成長と発展を牽引するリーダーシップや、戦略的な判断力が求められます。幹部候補は通常、専門的な知識や経験を持ちながらも、企業文化やビジョンに共感し、長期的な成長を見据えて育成されます。

幹部候補人材の採用方法

幹部候補人材の採用方法には、
●社内公募制度
●中途採用制度
●新卒採用
の主に3つのチャネルがあります。

社内公募制度の活用

社内公募制度は、企業が必要とするポストや職種の条件を社内に公開し、社員自身がその役割に挑戦する機会を提供する仕組みです。既存の社員を幹部候補として選ぶことにより、組織内での経験や知識を最大限に活かすことができ、幹部としての要件を満たす適任者を確保しやすくなります。

さらに、社内公募制度の導入は、社員にキャリアアップのチャンスを与えるため、組織全体のモチベーション向上にも繋がります。自分にも幹部候補としての可能性があると感じた社員は、日々の業務に対してより高い意識を持ち、成長を目指すようになるかもしれません。
このように、社内公募制度は、優秀な幹部候補を発掘するだけでなく、組織全体の士気を高める効果も期待できるのです。

中途採用の活用

中途採用を活用して幹部候補人材を確保することは、即戦力としてのスキルや業界知識を持つ人材を早期に迎え入れるための有効な手段です。
特に、複数の企業での経験を持つ中途採用者は、さまざまな組織文化や価値観を理解しているため、新しい視点や革新的なアイデアをもたらすことが期待されます。

しかし、幹部候補として採用する際には、スキルや経験だけでなく、企業文化への適合性も重要な判断基準となります。
幹部候補として適切な中途採用者を選ぶためには、リーダーシップや洞察力といった資質だけでなく、価値観や性格が組織にフィットするかどうかも慎重に見極める必要があるでしょう。

新卒採用の活用

新卒採用を活用して幹部候補人材を確保することは、企業理念の浸透や長期的な育成を視野に入れた有効な手段です。
従来、幹部候補は総合職として採用された新卒社員から選抜され、時間をかけて育成するのが一般的でした。

この方法では、企業文化や価値観を一貫して教え込むことで、組織に深く根付いたリーダーを育成できるという利点があります。
さらに、近年では「総合職採用」とは別に、「幹部候補採用」という選考コースを設ける企業も増えています。

これにより、特にリーダーシップやマネジメントに適した人材を早期に見極め、集中的に育成することで、幹部候補としての成長を促進することが可能です。
新卒採用を活用することで、将来的な幹部候補を安定的に確保し、組織の持続的な成長に貢献できるのです。

新卒幹部候補が注目されている理由

新卒幹部候補の採用が注目されている背景には、深刻な人材不足があります。
特に少子化の影響で、将来を担う優秀な若手の確保が難しくなり、企業は早い段階からリーダーシップを発揮できる人材を確保したいと考えています。
将来的な経営人材の育成が企業の存続に直結するため、未来の競争力を高めるために幹部候補の早期発掘が重視されているのです。

さらに、実力主義を取り入れる企業が増え、若手でも成果を出せば早い段階で管理職やリーダーのポジションに就くことも珍しくありません。
このような環境では、新卒から幹部候補として採用した人材に、早期から重要な役割を任せることで、組織全体の成長を促進しやすくなります。

これらの要因が重なり、新卒幹部候補の採用が企業戦略としてますます注目されていくでしょう。

新卒から幹部候補を採用するメリットとは?

新卒から幹部候補を採用することで、組織に新しい視点やエネルギーをもたらし、企業文化の強化や成長を促進する多くのメリットがあります。
以下に、主なポイントを紹介します。

メリット

若手の柔軟な思考を取り入れやすい

新卒は、固定観念にとらわれず、柔軟な思考を持っていることが多いです。
そのため、現状の業務プロセスや慣習に新しい視点を加え、改善や革新を促進する力があります。

若手の意見やアイデアは、時に企業全体の方向性を変えるほどのインパクトを持つこともあり、組織の進化に大きく貢献することもあるでしょう。
また、新しい市場のトレンドやテクノロジーに対しても敏感なため、現代のビジネス環境において重要な役割を果たすことが期待されます。

企業文化に早期に適応させやすい

新卒から幹部候補を採用することで、企業文化に早い段階から適応させることが可能です。社会人経験が少ない新卒は、他の企業の文化に影響されていないため、入社後すぐに自社の価値観や行動規範に馴染むことが期待できます。

これにより、企業全体で統一感のある組織文化を育み、社員同士の一体感やチームワークを高めることができます。
早期に企業文化を体得した幹部候補は、将来的にリーダーシップを発揮し、他の社員にもその文化を浸透させる役割を担ってもらえるでしょう。

組織の若返り効果

新卒を幹部候補として採用することで、組織全体の若返りを図ることができます。
若手幹部候補が増えることで、組織に新鮮なエネルギーが生まれ、社内に活力が溢れるようになります。

また、若手社員が幹部候補として活躍する姿を目にすることで、他の社員にもモチベーションが伝わり、組織全体のパフォーマンス向上につながります。
若返り効果は、企業が未来に向けて成長を続けるための重要な要素と言えるでしょう。

企業ブランドの向上

若手幹部候補の存在は、企業のブランドイメージを向上させる効果もあります。
新卒から幹部候補を積極的に採用し育成している企業は、成長志向の強い組織として外部から高く評価されます。

また、若手社員がリーダーとして活躍している姿勢は、企業の先進性や柔軟性を示す証拠となり、他社との差別化にもつながります。
優秀な人材を引き寄せるブランド力が強化され、採用活動や企業の成長に貢献につながることも多いです。

デジタルネイティブ世代の強みを活かせる

新卒世代は、デジタルネイティブとして、テクノロジーやデジタルツールに慣れ親しんでいます。
この強みを活かすことで、企業はデジタル化や効率化を推進することができるかもしれません。

新卒から幹部候補として採用することで、組織のデジタルシフトが加速し、新しいビジネスチャンスの創出や、業務プロセスの最適化が期待されます。
特に、ITスキルやSNS活用に長けた新卒は、企業のデジタル戦略において重要な役割を担うことができるでしょう。

新卒から幹部候補を採用するデメリットとは?

新卒から幹部候補を採用することには多くのメリットがある一方で、いくつかのデメリットも存在します。
これらのデメリットを理解し、採用戦略をバランスよく構築することが重要です。

経験不足による判断ミスのリスク

新卒は、社会人経験が浅いため、ビジネスの現場での実践的な知識や判断力が不足していることが多いです。
その結果、リーダーシップを発揮する際に重要な意思決定でミスを犯すリスクが高まります。

特に、幹部候補としての役割では、迅速かつ正確な判断が求められるため、経験不足が大きなハンデとなる可能性があるでしょう。

育成に時間とコストがかかる

新卒を幹部候補として育てるには、長期間にわたる教育とサポートが必要です。
彼らが組織全体を率いるリーダーになるまでには、多くのリソースが投入されることになります。

そのため、即戦力が求められる場合には、他の採用手段と比較してコストがかさむ可能性があります。
また、育成の成果がすぐに現れない場合、組織全体のパフォーマンスにも影響を与える恐れがあります。

離職リスクの増加

若手社員はキャリアの選択肢が多く、環境や条件に不満を感じると他社への転職を考える傾向があります。
新卒から幹部候補として採用しても、期待通りに成長する前に離職してしまうリスクがあり、これが大きなデメリットとなることがあります。
離職により、これまでの育成コストが無駄になるだけでなく、再度幹部候補を探す手間も生じます。

プレッシャーによる負担

新卒でありながら幹部候補としてのプレッシャーを感じ、精神的な負担が増大するケースもあります。
特に、若い段階で大きな責任を担うことに対するプレッシャーが原因で、モチベーションの低下やストレスによるパフォーマンスの悪化が生じる可能性があります。

現在の若い世代には、管理職になることをデメリットと感じている人たちも一定数います。
これについては、以下の記事も参考にしてください。
「新卒は管理職になりたくない?罰ゲームと思う新卒の管理職イメージと対策を解説」

新卒採用に幹部候補枠を設けた企業の例

新卒採用に幹部候補枠を設けた企業の例として、
●くら寿司
●UTグループ
の例を紹介します。

くら寿司

回転ずしチェーン「くら寿司」は、2020年春入社の新卒採用で「年収1000万円の幹部候
補生」を募集したことで注目を集めました。
この採用プログラムは、TOEIC800点以上の英語力や簿記3級以上の資格を持つ26歳以下
の人材を対象にしたもので、国内外の有名大学から多くのエントリーを集めました。
この新卒幹部候補枠には、同社の社員も応募できるようにしたことから、社内外からの積
極的な応募があったことが特徴です。

くら寿司の田中社長は、この幹部候補採用の目的について「将来への投資」を強調してお
り、企業の長期的な成長を見据えた採用戦略であることを示しています。

また、応募年齢を26歳以下とした理由については、他社での経験が企業文化への適応を難
しくするリスクを避けるためであり、幹部候補の採用には企業との相性が重要であること
が分かっていただけるでしょう。

UTグループ

UTグループは、2019年春から新卒採用に幹部候補枠を設け、「入社4年目で経営に近いポジションで活躍できる人材」を育成するための3か年計画を掲げました。
この取り組みの一環として、「自分たちで100万円を使ってビジネスを企画・実行する」というユニークなインターンシップを実施。
これにより、採用活動では6000人ものエントリーを集めることに成功し、「UTグループ=幹部候補採用」という強いブランドイメージを確立しました。

さらに、採用競合の徹底的な分析を行うことで、他社との差別化を図り、優秀な人材を確保。
幹部候補の育成に向けた明確な目標設定と独自の採用活動が、UTグループの成長戦略を支えています。

新卒幹部候補の面接で確認すべきポイント

新卒幹部候補の面接では、リーダーシップの潜在力や専門知識の有無といった、将来の幹部としての適性を見極めるポイントを確認することが重要です。

リーダーシップの潜在力

新卒を幹部候補として採用する場合、リーダーシップの潜在力は非常に重要な要素です。経験が少ないため、具体的なリーダーシップ経験を持っていないことも多いですが、面接では彼らが自然にリーダーシップを発揮する素質があるかを見極めることが必要です。

例えば、チームでのプロジェクト経験や課外活動での役割、他者を動かす力があったかどうかを質問することで、その潜在力を評価してみましょう。

専門知識の有無

新卒幹部候補の面接において、専門知識の有無は重要な確認ポイント。
企業が持続的な成長を遂げるためには、特定の分野での専門性が大きな強みとなります。

特に、ITやデジタル分野に関する知識やスキルは、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する上で欠かせません。
デジタル技術の進化が目覚ましい現代において、専門知識を持つ幹部候補は、競争力の維持と新たなビジネスチャンスの創出に貢献できる可能性があります。

面接では、大学での専攻や独学で習得したスキルなど、具体的な専門知識を深堀りして確認するのもいいかもしれません。
また、その知識を企業の成長にどう活かすかについてのビジョンも重要な評価ポイントです。

専門知識を持つ人材は、幹部候補として、未来を見据えた戦略的な意思決定に大きくかかわっていくことが期待されます。

DXについては以下の記事も参考にしてください。
「DXとは何?デジタル化の先にあるDXを詳しく解説」

DXとは何?デジタル化の先にあるDXを詳しく解説

「DXを始めるならワークフローから!中小企業のワークフローDXを解説」

DXを始めるならワークフローから!中小企業のワークフローDXを解説

課題発見能力・問題解決能力の評価

組織が直面するさまざまな課題を見抜き、適切に対応できる能力は、将来のリーダーに欠かせません。
単に目の前の問題を解決するだけでなく、複数の視点から全体を見渡し、潜在的なリスクや改善点を見つけ出せる能力が求められます。

面接では、これまでに経験した課題をどのように発見し、どのように解決したのか、そのプロセスを具体的に質問することで、候補者の実践力を評価できます。
また、チームでの課題解決や個人での取り組みを通じて、彼らの論理的思考力や柔軟なアプローチがどの程度備わっているかを確認してみましょう。

コミュニケーションスキルの確認

幹部候補には、社内外で多様な人々と円滑に意思疎通を図り、効果的な交渉や提案を行う能力が求められます。
特に、相手の意図を正確に汲み取り、状況に応じた対応ができるスキルは、リーダーとして欠かせません。

面接では、候補者が他者の意見を尊重しながら自分の考えを伝える能力や、対話を通じてチーム全体をまとめる力があるかを評価することが重要です。
具体的なエピソードやグループワークでの役割を掘り下げることで、コミュニケーション能力を実際に確認することができます。
このスキルが備わっている新卒幹部候補は、組織内外で信頼され、チームを牽引する存在となるでしょう。

企業への長期的なコミットメント意識

幹部候補には、短期的な成果だけでなく、企業の未来を見据えた長期的なビジョンを持ち、企業の成長に継続して貢献する姿勢が求められます。
長期的なコミットメント意識を持つ人材は、企業の一員として責任感を持ち、困難な状況でも粘り強く取り組むことができるため、リーダーシップを発揮しやすいです。

面接では、候補者がどのようなキャリアビジョンを描いているか、企業と共に成長していく意欲があるかを確認することが大切です。
過去の経験から長期的な目標を持って行動してきたかどうかを質問することで、企業への継続的な貢献が期待できるかを評価することができます。

アントレプレナーシップの確認

新卒幹部候補の面接では、アントレプレナーシップ(起業家精神)の確認も重要なポイントです。
幹部候補には、単に指示通りに業務をこなすだけでなく、ゼロから事業を生み出すような積極的な姿勢が求められます。
会社の未来を担う存在として、リスクを恐れず新しい挑戦に取り組む姿勢や、組織全体を成長させるビジョンを持つことが重要です。

面接では、候補者がこれまでに自ら進んで新しいプロジェクトに取り組んだ経験や、困難な状況でも前向きに行動し解決策を見つけたエピソードを引き出すと良いでしょう。
アントレプレナーシップを持つ新卒は、企業の成長に貢献し、現状維持にとどまらず、常に新しい価値を生み出すことができる幹部候補となる可能性があります。

論理的な思考力

幹部候補には、複雑な状況でも冷静に物事を分析し、筋道を立てて解決策を導き出す力が求められます。
論理的な思考ができる人材は、問題を分解して効率的に解決し、組織全体のパフォーマンス向上に貢献できるため、リーダーシップを発揮する上でも非常に重要です。

面接では、候補者がこれまでどのように論理的に物事を考え、問題を解決してきたかを具体的なエピソードを交えて質問することで、このスキルを評価することが可能です。

新卒幹部候補採用のための効果的な面接質問

新卒幹部候補を採用する際、適切な質問を通じて候補者の潜在能力や企業への適応性を評価することが重要です。
以下の質問を例に、将来のリーダーシップやキャリアビジョンを見極めるための参考にしてください。

リーダーシップ経験に関する質問

●チームでの活動やプロジェクトで、どのようなリーダーシップを取った経験がありますか?
●リーダーとして成功した、または失敗した経験から、何を学びましたか?
●困難な状況で、どのようにリーダーシップを発揮しましたか?

チャレンジした経験についての質問

●これまでに自分が挑戦した最も難しい課題は何でしたか?どのように取り組みましたか?
●その課題からどのような教訓を得ましたか?
●新しい挑戦に対して、どのように意欲的に取り組んでいますか?

企業文化への適応に関する質問

●どのような職場環境で最も働きやすいと感じますか?
●これまでにどのような組織文化に適応した経験がありますか?
●自社の文化や価値観にフィットするために、どのように行動しますか?

キャリアビジョンに関する質問

●あなたが今後のキャリアで達成したい目標は何ですか?
●5年後、10年後の自分はどのような役割を担っていたいですか?
●その目標を達成するために、どのような計画を立てていますか?

新卒幹部候補採用の際に注意すべき点

新卒幹部候補を採用する際には、彼らが企業の将来を担う存在として育つために、以下の点に注意しましょう。

以下に、その際に注意すべき点を紹介します。

過度な期待をかけすぎない

新卒幹部候補には将来への期待が高まるものの、過度なプレッシャーを与えることは逆効果になる可能性があります。
新卒社員は、社会経験が少ない中で多くのことを学び、成長していく段階にあります。

そのため、早期にリーダーシップを発揮することを期待しすぎると、本人が精神的な負担を感じ、モチベーションが低下する恐れがあります。
現実的な目標を設定し、段階的な成長を促すことが重要です。

既存社員との関係構築のサポート

新卒幹部候補が既存の社員と良好な関係を築くことは、組織内での成功に不可欠です。
若手の幹部候補が現場で信頼を得るためには、既存の社員との協力やコミュニケーションが欠かせません。

企業側は、チームビルディングの機会を設けたり、メンター制度を導入することで、新卒幹部候補がスムーズに組織に溶け込めるようサポートする必要があります。
このような取り組みを通じて、既存社員との良好な関係を築く手助けを行うことが重要です。

長期的視点での育成方針を維持

幹部候補としての新卒社員は、長期的な視点で育成することが求められます。
短期間で成果を出すことだけに焦点を当てるのではなく、長期的に見て企業全体に貢献できるリーダーへと成長するための育成プランを設計することが重要です。
時間をかけて育てることで、経験や知識を蓄積し、将来にわたって信頼される幹部へと成長する可能性が高まります。

柔軟なキャリアパスの提供

新卒幹部候補には、柔軟なキャリアパスを提供することも重要です。
一律に幹部への道を進ませるのではなく、個々の適性や興味に応じて多様なキャリアの選択肢を提示することで、モチベーションの維持や成長を促進できます。

例えば、幹部候補としてのキャリアに加え、専門分野でのスキルを深める道や、国際的な視点で活躍するキャリアパスなどを提案することで、候補者が自らの将来を見据え、積極的にキャリアを構築していく意欲を引き出すことができるでしょう。

新卒から幹部候補を採用する準備

新卒から幹部候補を採用するためには準備が必要です。
少なくとも以下のような準備が必要になりますので、幹部候補の採用を決めたら計画的に準備を勧めましょう。

採用基準と選考方法の決定

まず、幹部候補に求めるスキルや能力を明確にすることが必要です。
通常の新卒採用と同じ基準では、幹部候補に必要なリーダーシップや戦略的思考が不足する可能性があるため、企業のビジョンや長期的な戦略に基づいた具体的な採用基準を設定しましょう。
幹部としてどのような役割を果たしてほしいのか、またどのようなスキルが不可欠かを考慮することで、採用後の教育プログラムにも反映させることができます。

さらに、採用基準が決まったら、それに基づく選考方法を確定します。
筆記試験、面接、グループディスカッションなど、多角的に候補者を評価できるプロセスを構築しましょう。
また、スケジュールも重要で、内定や入社日から逆算して計画的に選考を進めることが成功の鍵です。

給与や待遇の決定

幹部候補に求められる能力や責任は一般的な新卒採用よりも高くなるため、それに見合った給与や待遇を設定する必要があります。
通常の新卒社員と同等の給与では、優秀な幹部候補の確保が難しい場合があるため、初任給や手当を含めた待遇を他社と比較しながら検討することが求められます。

また、幹部候補としてのキャリアを見据えた報酬体系を整えることで、長期的なモチベーションを維持できる環境を提供することが可能です。
採用時には、給与や待遇を明確に提示し、候補者に安心感を与えることが重要です。
募集要項やオファーレターに具体的な内容を記載することで、透明性を高め、候補者の納得感を得ることができます。

教育プログラムの決定

短期間の研修だけでは、経営に必要な広範な知識やスキルを習得するのは難しいため、長期的な育成計画を策定することが重要です。
教育プログラムを立案する際には、「いつまでに」「どのような人材が」「なぜ必要なのか」といった視点を持ち、具体的な育成目標を設定しましょう。

幹部候補が様々な部署や職種を経験することで、広い視野と柔軟な思考を身に付けることができるため、経営に関わる部署へのローテーションや、業務を超えた経験を積ませることも有効です。
実務以外のスキルや知識を強化するため、メンター制度や定期的なフィードバックの機会を提供することも、幹部候補の成長を支援につながるでしょう。

まとめ:新卒からの幹部候補採用は計画的に

新卒から幹部候補を採用する際には、計画的な準備が不可欠です。
採用基準や教育プログラム、給与や待遇など、長期的な視点での育成計画を立て、企業の未来を担う人材を育てるための土台を整えることが重要です。

新卒社員が幹部候補として成長できるよう、柔軟なキャリアパスと充実したサポート体制を提供し、計画的な採用と育成を進めることで、組織全体の成長を促進しましょう。

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