1. HOME
  2. ブログ
  3. お役立ち情報
  4. キャリア採用とはどんな採用方法なのか?中途採用との違いや向いている職種とは

USEFUL

お役立ち情報

お役立ち情報

キャリア採用とはどんな採用方法なのか?中途採用との違いや向いている職種とは

キャリア採用

「キャリア採用とはどんな採用方法なのか?」

「キャリア採用と中途採用との違いは?」

「キャリア採用のメリット・デメリットは?」

終身雇用制度が崩壊し転職が当たり前になりつつあることや、新型コロナウイルスや自然災害などの影響で市場の先が読みづらくなったVUCA時代と呼ばれる近年、多くの企業がキャリア採用を実施しています。即戦力の人材が雇用できるキャリア採用は、一般的な中途採用とは違ったメリットがある反面、デメリットもあるので注意が必要です。また、キャリア採用が向いている職種などもあるため、事前に詳細を知っておくべきでしょう。

そこで今回は、キャリア採用がどんなものか解説するとともに、中途採用との違いやキャリア採用に適した業種などを紹介します。企業で採用を担当している人はぜひ参考にしてみてください。

キャリア採用とは

キャリア採用がどのような採用方法なのか、意味や増加傾向にある背景、中途採用との違いを紹介します。

キャリア採用の意味

キャリア採用とは、同業界、同職種での経験者を募集する即戦力採用のことです。例えば、経理担当者の募集で「経理部門で3年間の業務経験がある」、営業担当者の募集で「BtoB向けソリューションの営業に4年間携わった」といった人材を採用するケースなどが、キャリア採用といえるでしょう。キャリア採用は即戦力人材が採用できるため、育成コストがかからないといった理由から、特定の職種や業界で広く利用されています。

少数精鋭

キャリア採用が注目されている背景

近年、キャリア採用が注目されている理由は、市場に高いスキルを持つ人材が増えたことと、社内リソースだけでは対応が困難な課題を持つ企業が増えているためです。

終身雇用が崩壊しつつある現在、求職者は自身のスキルや経験を高めることで市場価値を上げる必要があるため、キャリアアップできる企業への転職に高い価値を見出すようになりました。そのため、転職市場にはハイスペックな人材が増えており、キャリア採用を実施する企業が増えている状況です。

一方、近年政府が励行する働き方改革を実現するためにDX(デジタル・トランスフォーメーション)を実施する企業が増えているのですが、IT人材が不在のため対応できない企業も散見されます。そのため、プログラマーやエンジニアといったIT人材を、キャリア採用で獲得しようとする企業が多いのです。

さらに近年は、新卒の採用方法も従来の総合職採用一辺倒ではなく、専門職を採用するジョブ型採用を取り入れる企業が増えており、専門的なスキルや経験を持った人材が望まれる傾向にあります。

キャリア採用と中途採用の違い

キャリア採用と中途採用の違いは、即戦力を採用するか否かという点です。

キャリア採用があくまでも同業界、同職種での経験者を募集する即戦力の人材を採用する点に対し、中途採用は他社での就業経験はあるが、同業界、同職種の経験はない人材も採用する点が大きな違いといえるでしょう。

以下で具体的な事例を紹介します。

・法人営業の営業経験者を営業部門が採用:キャリア採用

・他社で総合職として従事していた人を営業部門が採用:中途採用

・他社で経理担当だった人材を経理部門が採用:キャリア採用

・他社で営業マンだった人材を経理部門が採用:中途採用

つまり、キャリア採用は即戦力に限定した採用方法で、中途採用は新卒以外すべての人材を含む採用方法といえます。したがって、キャリア採用の求人募集の条件に「営業経験3年以上」と記載されていた場合、同等以上の経験を持たない人が応募しても、採用される可能性は低いでしょう。

キャリア採用のメリット

多くの企業がキャリア採用を導入している理由は、大きく以下3つのメリットがあるためです。
メリット

即戦力採用で事業をスピーディーに展開可能

キャリア採用であれば即戦力の人材を採用できるため、育成する必要がありません。そのため、事業拡大の際なども、スピーディーに事業を展開できる点がメリットです。

特に近年は、VUCA時代と呼ばれる市場の先が読みづらい状況になっており、市場環境や顧客ニーズに合わせた柔軟な対応が企業側に求められています。自社の生産性を上げ、市場における競争力を高めるためには、優れた人材の確保が不可欠です。そのため、多くの企業が即戦力人材を手軽に採用できるキャリア採用を実施しています。

新しい技術やノウハウが取得可能

ハイスペックな人材が獲得できるため、社内にはなかった新しいスキルやノウハウがたまる点もキャリア採用のメリットです。VUCA時代と呼ばれる現在は、従来の仕事のやり方では対応できないような事象が増えており、社内に新しい技術やノウハウを導入しなければ解決できないケースが増えています。

キャリア採用で入社した人材は、他社での就業経験があるため、自社の仕事のやり方やビジネスモデルなどを客観的に判断することが可能です。そのため、明らかに非効率な業務フローや時代遅れのビジネスモデルだった場合には、指摘して改善につなげてもらえることもあるでしょう。

また、新しいスキルやノウハウの導入によって、既存社員のレベルアップにもつながり、全社的な生産性向上につながる可能性がある点も、キャリア採用の大きなメリットです。

人材教育コストを抑制

即戦力の人材が採用できるキャリア採用は、人材教育コストを大幅に抑制できる点がメリットです。キャリア採用で入社した人材は、実務に必要な基本的なスキルや経験を有しているため、人材教育コストがほとんどかかりません。もちろん、自社のルールやコンプライアンスなどは教育する必要はありますが、すぐに現場へ導入しても高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。

また、即戦力人材にはOJTやOFF-JTなどの実施も不要な場合が多いため、育成を担当する社員のコストも抑制できます。

キャリア採用のデメリット

即戦力を採用できるためメリットが多いキャリア採用ですが、当然デメリットもあります。キャリア採用のデメリットも確認したうえで、実施するかどうか判断するべきでしょう。

給与が割高になる

高いスキルやノウハウを持つ人材を採用する場合、給与が割高になる点がキャリア採用のデメリットです。少子高齢化の影響で労働人口が減少傾向にあるため、現在の転職市場は売り手市場になっています。

そのため、ハイスペックな人材を採用する場合には、年収が高くなる可能性が高いことを覚えておきましょう。あまりにも高い年収で雇用してしまうと、既存社員の待遇との均衡が取れなくなるリスクがあることも認識しておく必要があります。

また、募集要項に掲載する年収が相場より安い場合は、求職者自体が集まらない可能性も高くなるため注意が必要です。人材教育のコストと天秤にかけ、十分にペイできると判断できれば、キャリア採用に踏み切ってもよいでしょう。

早期離職するリスクがある

キャリア採用で入社した人材は、自社の社風や企業文化と合わない場合、すぐに離職してしまう可能性があります。他社での就労経験がある人材は、自分の仕事のやり方や価値観を持っているケースが多いです。そのため、社内カルチャーや仕事の進め方になじめなかったり、既存社員とうまくコミュニケーションがとれなかったりするケースが散見されます。そのため、採用面接の際には、社風や会社の雰囲気になじめる人材かどうか確認しておくことが大切です。

また、高い経験やスキルを持つ人材は、自分のスキルアップにつながる職場環境や高い年収の企業を好む傾向が強く、現在よりも条件がよい企業がみつかった場合、すぐに転職してしまう可能性が高いです。したがって、自社の魅力や仕事のやりがいを高める施策や、福利厚生の強化などを実施して、社員のエンゲージメントを高めておく必要があるでしょう。

キャリア採用に向いている職種

キャリア採用を積極的に行なっている職種とその理由を紹介します。該当する職種や部門で人材が必要な場合は、ぜひ参考にしてみてください。

営業

営業職は前職での営業経験がある人材が重宝される職種といえます。ただし、営業といっても新規と既存、BtoBやBtoC向けの商材など、その種類はさまざまです。そのため、できるだけ自社と同じタイプの営業経験がある人材を採用するべきでしょう。

また、過去の営業成績が高い人材であれば、営業の対応が変わっても高い成果を出す可能性が高いので、面接時に確認しておくと安心です。

顧客満足

SE・プログラマー

SEやプログラマーも実務経験がある人材が必須な職種です。プログラミングやエンジニアリングといった開発・運用の経験は必須ですが、サービスを運営するために必要な顧客視点を持つことも優れたSEやプログラマーの重要な要素といえます。

また、自社で扱う言語やシステムの実務経験の有無が重要なポイントなので、面接時に確認しておきましょう。

研究開発

研究開発業務においては、実務経験がない人材の場合、研究開発を進めるノウハウや必要なリソースが把握できません。そのため、転職市場では実務経験者が優遇される傾向が高いです。

また、企業の研究開発では費用対効果を意識しなくてはいけません。適正な研究開発コストの算出には実務経験が必須なため、その意味においてもキャリア採用でなければ適切な人材の採用は困難でしょう。

人事・経理・法務

人事や経理、総務も実務経験があったほうがよい職種です。人事は自社に必要な人材を見極め、採用活動はもちろん、育成方法などについても高度なノウハウが必要とされます。総務もコストセンターとして社員のベネフィットを図るためにさまざまな施策を展開する必要があり、経験やスキルが必要です。

法務はビジネスを展開するうえでのリスクを事前に把握し、具体的な回避方法を提案する重要な部門のため、優れたスキルを持つ人材が望ましいでしょう。

まとめ:即戦力が欲しい場合はキャリア採用がおすすめ

即戦力が採用できるキャリア採用は、VUCA時代に適した採用方法のひとつです。企業の生産性アップや事業拡大が行いやすくなるメリットがある反面、採用コストや離職率に関しては課題もあります。そのため、自社に適した方法かどうか慎重に判断してから実施を検討するべきです。

自社に合った人材を採用するためにはノウハウが必要なため、専門の業者に相談するのもひとつの方法です。例えば、人材紹介から就職後の研修・キャリアコンサルタントまでワンストップで提供する人材サポートサービスHUB on(ハブ オン)はいかがでしょう。

HUB onのキャリアコンサルタントは数多くの採用・育成に関わった経験があり、御社にマッチする人材の選定と、育成をサポートします。また、AIの最新技術を導入しているため、個性を生かし弱みを補う研修を実施し、御社における人材育成と定着率の向上を実現します。

HUB onの資料が以下のページでダウンロードできますので、ぜひ詳細を確認してみてください。

HUB onサービス資料はこちら

関連記事