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新卒は管理職になりたくない?罰ゲームと思う新卒の管理職イメージと対策を解説

現代の多くの新卒が管理職を「罰ゲーム」と見なす傾向があり、その理由として、責任の重さやスキル不足への不安、ワークライフバランスの懸念などが挙げられます。

この記事では、企業が新卒の不安を解消し、管理職へのポジティブなイメージを育てるための方法や、効果的なサポート体制について紹介します。
新卒が安心してキャリアアップに挑戦できる環境づくりを考えるきっかけにしてください。

新卒が管理職を「罰ゲーム」と感じる背景

新卒社員が管理職を「罰ゲーム」と感じる背景には、責任の重さやスキル不足への不安など、さまざまな要因があります。
これらの要因を理解し、適切な対策を講じることで、新卒が安心してキャリアアップに挑戦できる環境を整えることが大切です。

責任の重さに対する不安

新卒社員が管理職を避けたいと感じる最も大きな理由の一つは、責任の重さです。
管理職になると、チーム全体のパフォーマンスや業績が自分の責任となり、失敗すればその影響が大きいと感じることが多いです。

特に、新卒はまだ経験が浅いため、重い責任を負うことに対して強いプレッシャーを感じがちです。
結果として、責任の重圧から逃れたいという思いが、管理職を「罰ゲーム」のように感じさせてしまうのかもしれません。

現場で働き続けたい

「現場で働き続けたい」という考えを持つ新卒社員は少なくありません。
特に、現場の仕事が好きで、自分の専門性を深めたいという思いが強い場合、管理職になることに魅力を感じにくくなる傾向があります。

現場での経験を積み重ね、スキルや知識を高めることにやりがいを見出す新卒にとって、管理職は自分が働きがいを感じていた現場から離れ、デスクワークやマネジメント業務に専念しなければならない役割と捉えられることが多いです。

また、現場の仕事に没頭していると、マネジメントのスキルや経験が不足していると感じ、管理職になることが「罰ゲーム」のように思えることもあります。
会社としては、現場の優秀な人材が管理職にステップアップすることの重要性を伝えるとともに、現場で培ったスキルを生かしたマネジメントの楽しさややりがいを新卒に理解してもらう大切。
現場での仕事だけでなく、チーム全体を導く管理職の役割を肯定的に捉えさせるための取り組みが、企業側には求められます。

上司と部下の板挟みになる

管理職は、上司と部下の間に立つ立場であり、両者の要求や意見をバランスよく調整する役割を担います。
この立場は時に板挟み状態となり、上司からの要求と部下の状況を両立させることが難しくなることが多いです。

上司の方針を部下に伝えながらも、部下の不満や悩みを上司に報告しなければならず、両者の間でストレスが増す場面も少なくありません。
こうした状況を目の当たりにする新卒は、管理職に対するネガティブな印象を持ちがちです。
特に、上司の期待に応えながらも部下の信頼を保つという二重のプレッシャーは大きく、管理職の業務に対して「罰ゲーム」のように感じてしまう要因となります。

企業が新卒に管理職への道を前向きに考えてもらうには、管理職の負担を軽減するための適切なサポート体制が必要でしょう。

仕事とプライベートのバランスを懸念

管理職になることで、仕事の優先度が高くなり、プライベートの時間が犠牲になるというイメージを持つ新卒も少なくありません。
特に、若い世代は仕事とプライベートのバランスを重視する傾向が強く、長時間労働や休日出勤が増える可能性がある管理職を避けたいと考えることがあります。

また、管理職になると、チームメンバーの問題や業績に対する責任を常に抱えているため、仕事のストレスがプライベートに影響するリスクが高まると感じることも理由の一つです。

スキル不足を自覚している

新卒入社した社員の多くは、自分が管理職に必要なスキルや経験を十分に持っていないと感じています。
管理職には、リーダーシップや意思決定力、チームマネジメントなど高度なスキルが求められるため、経験不足の新卒が自信を持てないのは当然のこと。

さらに、周囲と比較して自分が劣っていると感じることもあり、その結果、スキル不足のまま管理職に就くことが「罰ゲーム」に思えてしまうのです。

会社のサポート体制への不信感

新卒が管理職を避ける理由には、会社のサポート体制に対する不信感も挙げられます。
管理職としての責任を果たすためには、上司や会社全体のサポートが不可欠ですが、新卒の中には「十分な支援が得られないのではないか」と不安を感じている人が少なくありません。

特に、過去に不十分な指導やサポートを経験した場合、その印象が強く残り、管理職を引き受けることに対して消極的な姿勢になりがちです。
信頼できる支援体制が整っていないと、管理職はリスクの高い選択肢に見えてしまいます。

残業代が出ない・年収が減る

多くの企業では、管理職になると労働基準法の一部適用を受けなくなり、時間外労働や休日労働に対して残業代が支払われないケースがあります。
これにより、管理職としての責任や業務量が増えたにもかかわらず、収入が実質的に減るという状況が生まれます。

この「名ばかり管理職」と呼ばれる現象は、労働環境に不満を抱く新卒にとって、管理職になることが「罰ゲーム」に思える要因となりがちです。

特に、一般社員としての給与に加えて残業代を得ていた場合、管理職に昇進することでトータルの収入が減少する可能性があるため、昇進に対して消極的な姿勢を取ることが多いです。
企業は、管理職にふさわしい待遇を提供し、責任に見合った報酬制度を整備することで、新卒が安心してキャリアアップに挑戦できる環境を作ることが求められます。

サイドビジネスで稼いでいる

近年、新卒の中にはサイドビジネスを通じて収入を得ている人も増えています。
彼らにとって、管理職になることでサイドビジネスに割く時間が減ることを懸念している場合もあります。
管理職の責任が増えることで、自由な時間が制限されると考え、自分のビジネスに影響を及ぼすリスクを避けたいと考えるのです。

また、サイドビジネスが成功している場合、会社の給与に頼らずとも生活が成り立つため、管理職になることのインセンティブが低くなり、結果として「罰ゲーム」と感じる要因となります。

管理職にならないデメリット

管理職を目指さない新卒社員が増えていますが、管理職にならないデメリットもあります。
管理職に関心を示さない新卒社員にデメリットを知ってもらうことも重要かもしれません。

マネジメント能力が身につかない

管理職にならないと、自然と身につくマネジメント能力を得る機会が少なくなります。
管理職は、部下の能力を見極め、適切な目標を設定し、進捗を管理する役割を担います。
この過程で、仕事を効率的に割り振り、チーム全体のパフォーマンスを最大化するスキルが磨かれます。

また、問題が発生した際に迅速に対応する力や、チーム全体をまとめるリーダーシップも、管理職を経験することで養われます。
これらのマネジメント能力は、管理職以外の立場ではなかなか身につけにくいもの。

結果として、将来的に他のキャリアパスに進む際にも不利になる可能性があります。
管理職になることで得られるこれらのスキルは、どの職種でも応用が利くため、キャリア全体を通じて重要な資産となるでしょう。

キャリアアップの機会が減る

管理職にならないことで、キャリアアップの機会が減る可能性があります。
管理職の経験は、キャリアの中で大きな強みとなり、特に転職時に有利に働くことが多いです。

管理職としての実績は、企業からの信頼やスキルを示す証拠となり、履歴書や職務経歴書に記載することで、応募できるポジションの幅が広がります。
一般職では、年齢が上がるにつれて採用されにくくなる傾向がありますが、管理職の経験があれば、年齢に関わらずハイキャリア向けの求人にも応募しやすくなります。

結果として、管理職にならない選択肢は、将来的なキャリアの可能性を狭めてしまうリスクを伴うのです。
キャリアアップを目指すなら、管理職としての経験を積むことが重要なステップと言えるでしょう。

キャリアアップについては以下の記事も参考にしてください。
「転職でキャリアップできる人・できない人の特徴は?キャリアップ要素を徹底解説!」

年下上司ができやすくなる

昇進せずに同じポジションに留まり続けると、年下の上司ができるリスクが高まります。若手社員が昇進し、結果として自分より年下の上司に指示を受ける立場になると、心理的な違和感やストレスを感じることがあります。

特に、年齢や経験の差があると、自分の意見が通りにくくなる場面もあり、人間関係が複雑になることも少なくありません。
また、年下の上司に対して抵抗感を持つことで、職場でのコミュニケーションが難しくなり、職場全体の雰囲気に影響を与える可能性も。
自分のキャリアを見直し、管理職への挑戦を考えることで、このような状況を回避しやすくなるでしょう。

意思決定に関わることができない

管理職でないと、組織の重要な意思決定に直接関わる機会が少なくなります。
一般社員としての立場では、経営陣や上層部の判断に従うことが主な業務となり、自分の意見が会社の方針に大きく影響を与える場面は限られます。

意思決定に関与することは、自身の影響力を高めるだけでなく、ビジネス全体の視野を広げるチャンスでもありますが、管理職にならなければその機会を得られません。
また、チームの方向性を自分で決定し、結果に責任を持つという経験ができないため、成長の機会を逃してしまうこともあります。
管理職にならない選択肢は一見リスクを避けるように見えますが、長期的なキャリアの視点から見ると大きな損失となりかねません。

新卒が抱く管理職の「罰ゲーム」イメージを解消するには?

新卒社員が抱く管理職へのネガティブなイメージを解消するためには、企業側の積極的なサポートや教育が欠かせません。
具体的な施策を通じて、管理職の魅力を伝えることが重要です。

 

ポジティブなロールモデルの紹介

管理職に対するネガティブなイメージを払拭するためには、ポジティブなロールモデルの存在が重要です。
成功している管理職の先輩社員を紹介することで、管理職が単なる「罰ゲーム」ではなく、自己成長やキャリアの発展に繋がるポジションであることを新卒に理解してもらえます。

身近なロールモデルの体験談や実績を共有することで、目指すべき姿を具体的にイメージできるようになり、管理職への意欲を高めるきっかけになります。

管理職としての具体的な成功体験の共有

新卒が管理職に前向きになれるよう、具体的な成功体験を共有することも効果的です。
管理職としての挑戦を経て得られた成功事例や、困難を乗り越えたエピソードを伝えることで、管理職のやりがいや達成感を実感させることができます。
成功体験は、単なる業務遂行の枠を超え、自身の成長やキャリアアップにもつながることを強調することで、管理職に対するポジティブな認識が生まれるでしょう。

成長機会の提供とサポート体制の強化

新卒が管理職を目指しやすくするためには、成長機会の提供とサポート体制の強化が不可欠です。
企業は、新卒に対して定期的な研修やスキルアップの機会を提供し、管理職としての基礎を築くサポートを行う必要があります。

また、先輩社員やメンターによるフォロー体制を充実させることで、新卒が自信を持って管理職の道を歩めるようにすることが大切。
サポート体制が整っていれば、新卒も安心してキャリアアップに挑戦できるでしょう。

柔軟な働き方の導入

新卒が管理職になることを前向きに捉えるためには、柔軟な働き方の導入も重要です。
管理職になると責任が増え、プライベートの時間が減るというイメージが強いため、リモートワークやフレックスタイム制など柔軟な働き方を提供することで、仕事とプライベートの両立がしやすくなります。
柔軟な働き方が可能であれば、管理職の負担感が軽減され、管理職になることへの抵抗が少なくなるでしょう。

上下関係の垣根を低くする取り組み

管理職に対する「罰ゲーム」イメージを払拭するためには、上下関係の垣根を低くすることも有効です。
上下関係が厳しくなることで、管理職は孤立しやすく、プレッシャーを感じる原因にもなります。

企業文化として、上司と部下のコミュニケーションを円滑にし、対話がしやすい環境を作りましょう。
フラットな関係性が築ければ、管理職も働きやすく、ストレスを感じにくい職場が実現できます。

個々の成長を重視する企業文化の推進

新卒が管理職を前向きに目指せるようにするためには、個々の成長を重視する企業文化の推進が必要です。
管理職になることが自己成長やスキルアップに繋がるというメッセージを強調し、組織全体で個人のキャリアをサポートする姿勢を持つことが重要です。

成長を促す風土が根付いている企業では、管理職になることが自分自身の成長に直結するというポジティブな意識が生まれ、新卒も管理職への道を前向きに捉えることができるようになります。

管理職の負荷を減らし、新卒にも管理職のいいイメージをもってもらう方法3選

管理職の負荷が実際に減り、新卒社員にも管理職のいいイメージを与えることができるのであれば、これほどいいことはありません。
ここでは、管理職の負担も減らし、新卒の管理職のイメージもよくなるおすすめの方法を3つ紹介しますので、参考にしてください。

①マイクロマネジメントをしない

マイクロマネジメントを避けることは、管理職の負担軽減に直結します。
マイクロマネジメントとは、管理職が部下の仕事に過度に干渉し、細部まで指示や監督を行うことを指します。
このような管理スタイルは、管理職自身の業務負荷を増やすだけでなく、部下の自主性を損ない、成長の妨げにもなります。

管理職がすべてをコントロールしようとすると、常に細かい指示を出す必要があり、結果的に自身の業務に集中できなくなってしまいます。
また、マイクロマネジメントをされる部下は、自分で考える機会を失い、指示待ち状態になりがち。

チーム全体の効率が下がるだけでなく、部下のモチベーションも低下するリスクがあります。
したがって、管理職は部下に一定の裁量を与え、仕事を任せることが重要です。信頼して仕事を任せることで、部下は自ら成長し、管理職の負担も軽減されます。

②管理職どうし、つながりを作る

管理職同士のつながりを作ることは、孤独感を軽減し、負担を分散させる効果的な方法です。
管理職はしばしば上司や部下との間に挟まれ、業務や人間関係の悩みを一人で抱え込むことが多いため、精神的な負担が大きくなります。
この孤立感が続くと、ストレスが蓄積し、業務パフォーマンスにも悪影響を与える可能性があります。

そのため、定期的なミーティングや交流会を通じて、管理職同士が情報を共有し合える場を設けることが重要です。共通の課題や悩みを抱える仲間がいることで、相談しやすくなり、助け合うことができます。
また、他の管理職の成功事例やアドバイスを参考にすることで、自身の業務改善にも役立てることができるでしょう。
これにより、管理職の負担が軽減されるだけでなく、新卒にとっても管理職の仕事が魅力的に映るようになります。

③管理職が受けている研修を部下にも受けさせる

管理職が受けている研修を部下にも受けさせることは、管理職の負担を軽減し、チーム全体のパフォーマンス向上にもつながります。
管理職は、部下への接し方や会社の戦略目標、コミュニケーションスキルに関する研修を受けることが多いですが、これらの情報が管理職のみで共有されていると、現場での部下との連携がうまくいかないことがよくあります。

部下が管理職の意図や目標を理解していないと、指示や目標設定がスムーズに進まず、双方にストレスが生じる可能性があります。
そこで、管理職が受けている研修を部下にも提供することで、チーム全体が同じ目標に向かって一体感を持って働けるようになります。

特に、フィードバックの受け方や目標設定の考え方など、組織全体で共有すべきスキルや情報は、部下にも積極的に伝えるべきです。
このように、部下も管理職と同じ視点で仕事に取り組むことで、管理職の負担が軽減され、新卒にとっても管理職が魅力的なポジションに映るようになります。

まとめ:新卒が管理職を目指しやすい環境をつくろう

新卒が管理職を目指しやすい環境をつくるためには、企業全体でのサポートが不可欠。

マイクロマネジメントを避け、管理職同士のつながりを強化し、研修を部下にも共有することで、管理職の負担を軽減しつつ、ポジティブなイメージを醸成できます。

こうした取り組みにより、新卒も安心して管理職への道を歩みやすくなり、長期的なキャリア形成に役立つ環境が整うでしょう。

 

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