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マネジメントの本質 経営管理の改善の仕方

「人を大切にする経営管理論」

「多様化する経営管理」

「経営管理の改善策3選」

組織、チームで仕事をしているとマネジメントという言葉をよく耳にします。
マネジメントとは、企業がヒト・モノ・カネの資源を有効に活用しながら生産活動を行い、目的を達成しようとすることです。
「管理職はマネジメント能力が大事」とはよく言われます。

現代では、ヒト・モノ・カネ以外にも、働き方改革に始まる労働時間の見直しもあり、重要な経営資源に時間・情報も含まれます。
昔のように、無尽蔵に時間を切り売りするような仕事の仕方では生産性が高くならないことが分かってきたのです。

効率的に利益を上げるにはどうしたらいいのか?
誰もが知りたがるこの疑問に答えを出すためには、経営管理を熟知する必要があるでしょう。
マネジメントの本質は生産力を上げるところにあります。
仕事を如何に効率化するか、無駄を省くか、考え抜いた先に本当のマネジメント力が身に付きます。

人を大切にする経営管理論

ヒト・モノ・カネをどのように扱うかは経営判断に欠かせません。
一歩間違えれば倒産の可能性すらあるのです。
投資先を間違えれば、あっという間に負債を抱えることになってしまいます。

中でも特に慎重になりたいのが、人に対するマネジメントです。
カネやモノは判断を大きく誤らなければ、大方、人間がコントロールすることができます。
しかし、どれだけ慎重に判断しても思い通りにならないのがヒトです。

せっかく育ってきたと思った新入社員が退職の話を持ち掛けてきた。
このような経験はありませんか?
経営管理の基礎から、経営管理に必要な資質・スキルについて紹介していきます。

経営管理論とは?

経営管理を学問として捉えたものが経営管理論です。
経営学の中の一つでもあり、細分化されたマネジメントについて学ぶ学問が経営管理論です。

つまり、組織の中でのマネジメントは学問として体系化されているということです。
組織の問題は答えがないかのようにも思われがちですが、経営の方向性に一定の羅針盤を持つことも重要です。
自社独特の手法と一般的なマネジメントのバランスを取りながらマネジメントを進めることも必要かもしれません。

経営企画との違いとは?

経営管理と似た言葉に、経営企画という言葉があります。

経営企画は極論すれば、企業の理念を言葉にしたものです。
それぞれの企業は社会的な使命や責任感、ビジョンをもって生産活動を行っているはずですが、その一つ一つの企業が掲げる目標・ビジョンを言葉にした未来予想図が経営企画ということになります。

経営管理はその経営企画を実現させるために、無駄を省き、限りある資源であるヒト・モノ・カネをバランスよく使わなくてはなりません。
しっかりとした経営企画がなければ、適切な経営管理もできなくなってしまうのです。
企業がまず持つべきものは経営管理ではなく、経営企画になります。

いわば、経営企画が目的であって、それを実現させるための手段にあたるものが経営管理と言うことができるでしょう。

経営管理に必要な能力とは?

管理の中でも人について大切にしていきたいと冒頭でも述べましたが、人をマネジメントする上で絶対に外すことはできない3つの能力についてピックアップしています。

◆分析力
仕事と担当者の相性を見抜くことが求められます。
仕事の適性とも言います。
能力の有無も重要ですが、本人がその仕事をどのように受け止めているかが重要です。

前向きに仕事をしている人の方が結果的にパフォーマンスは向上することは言うまでもないでしょう。
仕事の内容と、その担当者を深く分析することが求められるのです。

◆決断力
いつまでも迷っていて決断できないようでは、物事は先に進みません。
決断をするときにコツを一つ紹介します。
それは、「最悪を想定する」です。

その決断をした後、最悪の事態を想定してみて下さい。
その最悪の事態が会社にとって許容できないものであるなら、決断を下すのを待った方がいいでしょう。
どんな決断をしたにせよ、何かしらのリスクはつきものです。

一定の判断基準を常に持っておくことで、無駄に迷う時間を減らすことができます。

◆影響力
人を管理する立場の人は人に影響を与えることができなくてはいけません。
自分が指示をしなくても周囲が自分のために動いてくれるような関係性をつくれれば上出来でしょう。

そのためには、自分が誰よりも積極的に動かなくてはいけません。
失敗の責任や批判の矢面に立たなくてはいけません。
部下や周囲に迎合するのではなく、相手が自然と選びたくなる理想のリーダー像を描いて動ききってみてください。

多様化する経営管理

現代では経営管理の部門が複数になっていることが普通です。
例えば、人の管理は人事部。お金の管理は経理部という具合です。
多様化する経営管理の現状を知っておくことは今後の改善においても重要になります。

まずは自社の経営管理がどのように成されているのかを振り返ってみることが必要です。

経営管理①:労務管理

労働者と使用者との間で結ばれる契約についての詳細を管理します。
具体的には、労働条件ということになります。
労働時間、休日や賃金や職場の環境などを管理することになり、労使間でのトラブル回避には欠かせない管理項目です。
社員の昇進や評価など、人事管理と重なる場合もあります。

経営管理②:人事管理

労務管理と重なるところがありますが、職場での人材育成や配置などの統括を行います。
必要な人材の採用活動や、人材育成、雇用・解雇、勤務状況の把握に努めるのが役割です。

経営管理③:生産管理

製造業に必要な管理項目で、すべての会社にあるわけではありません。
生産管理とは、文字通り自社の生産状況を管理するためのものです。

モノを製造する時には品質・コスト(原価)・納期・在庫の管理が必要になります。
コスト(原価)はなるべく下げ、品質を維持・向上させながらストレスのない納期で製造を行うのが理想的です。
生産状況を理想に近づけるために行うのが生産管理です。

経営管理④:販売管理

販売管理は自社の製品の売れ行きなどを管理します。
どの商品を、どこで、どのように、どのような人に、いくつ販売したのか、キャッシュフローはどのような仕組みになっているのかを確認することが必要です。
サービス業ではキャッシュフローをしっかりと把握することができずに、サービスを受けた相手が代金を払わない「未納」状態になってしまうことで、
黒字でも倒産してしまうケースもあります。

お客様の支払いの方法・支払い状況などを把握していない場合には販売管理に隙があるかもしれません。

経営管理⑤:財務管理

企業の会計部門と捉えておけるといいでしょう。
企業が活動を行うための資金をどこから調達し、そしてどの程度どこに使うのかなど、お金の出入りを管理します。
経理部がこの役割を担っていることが多いです。
現代では、クラウド上で便利なツールも使え、経理部の仕事を大幅に減らすことに成功した企業もたくさんあります。

経営管理の改善策3選

現状の経営管理に物足りなさを感じていたり、効率の悪さを気にしたりしている場合、それは管理体制のどこかに問題が生じている可能性があります。
まずは自社の管理の仕組みをよく知り、何が問題であるのか、理想的な状態がどのような状態であるのかを定義しなおすことが重要です。

管理することが増えると、管理することそのものが仕事であると錯覚してしまうことがありますが、仕事本来の目的は何かを管理することではないはずです。

達成すべき目標があり、それを実現させるために管理という手段を用いるはずです。
管理とは何を基準に考えればいいのか、その根底となる考え方を見ていきましょう

管理はシンプルに行うのが定石

管理が複雑になればなるほど、管理している側は仕事をしている感を持ちます。
実際に業務上欠かせないものを管理している場合には問題ないのですが、管理することだけが目的となり、その先のことが何も見えていない場合もあります。

「管理」の大事な考え方はなるべく、管理をしなくても済むような体制を作り上げることです。
管理職の人事マネジメント能力にも必要なことですが、管理体制を改善する場合、「いかにシンプルに分かりやすく、手間がかからないか」を考えることが重要です。
欲張りに見えるかもしれませんが、管理は目的達成のための手段であって、そこに多くの時間や人材のような貴重な経営資源を多く投入してしまうことは避けたいところです。

機械的な管理は今では便利ツールも多く開発されています。
このようなツールの活用も経営管理の観点からは大切でしょう。

部門ごとの適切な管理

どれだけ管理の対象を減らしても、それなりに管理すべきものが出てきてしまうのが現実だと思います。
それゆえ、販売管理、人事管理など、様々な管理部門が残ってしまうのは仕方がないことです。

しかし、管理の仕方を変えることによって、同じ人に管理の担当をしてもらうことは可能になります。

経営管理の改善を行い、よりスマートな管理体制に移行することにより、○○管理と☐☐管理にかける人員を減らすことに成功するかもしれません。
部門ごとに適切な管理をすることが目的ですから、既存の管理方法・管理体制に縛られずに自由な発想もいいかもしれません。

管理方法の習慣化

管理方法を改善した後に気を付けるべきことですが、改善して良くしたものであっても、その方法で管理しようとすると、今までの方法の方が慣れていてやりやすいと感じることもあるでしょう。

習慣化するまでには時間がかかるものです。
不慣れだという理由だけで途中で断念するのではなく、合理的に判断して改善を繰り返していくことが重要です。
そのためにも、管理はなるべくシンプルで目的が達成できる方法が望ましいでしょう。

まとめ:管理は手段であって目的ではない

マネジメントや経営管理は手段であって目的ではありません。
管理をしていることで仕事をやったと思い込んでしまうと、本来の目的が達成されないまま時間だけが過ぎていくこともあります。

管理すること自体は生産活動には含まれません。
企業のビジョンをしっかりと理解し、必要なことだけを効率よく管理できるような経営管理を考えたいところです。

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