1. HOME
  2. ブログ
  3. お役立ち情報
  4. 新卒社員の教育内容や方法は?昔とは違う現代の育成

USEFUL

お役立ち情報

お役立ち情報

新卒社員の教育内容や方法は?昔とは違う現代の育成

「現代の新卒社員の育成課題」

「新卒社員に聞いた『避けたい上司』『ついていきたい上司』」

「新卒社員の教育内容と方法」

今と昔では周りの環境は違います。
環境が変われば、育成、研修の方法も変わってきます。
一昔前までは正しかった方法も、今となっては受け入れがたくなっているものもあるでしょう。

環境の変化に適応した、その人たちに最適と言える研修方法を見つけて実施することが重要です。

そのためには、研修の内容を見直すことも必要ですが、世代ごとの考え方のギャップや、性格を大まかにでも把握しておくことが欠かせません。

現代の新卒社員の育成の課題から、社会人として身に付けておきたい項目を紹介しています。

現代の新卒社員の育成課題

新卒社員の育成に頭を抱える企業も多いですが、新卒社員の正確や特徴上の問題点もあれば、それ以外の内部事情もあります。

育成を行うには、相手のマインドセットも大事ですが、研修を担当する側のマインドセットも同じく大事になるのです。
新卒社員の特徴や性格も把握しながら、しっかりとした準備をしていきましょう。

新卒育成は消せるボールペン理論

新卒社員を例えた言葉に「新卒は消えるボールペン」というものがあります。

いわゆるフリクションボールペンのことですが、間違えてもこすれば消える文房具です。
これを新卒に当てはめると、新卒社員は柔軟に書き直しができるが、あまり熱を入れて指導しすぎてしまうと、すぐに退職してしまうことを表しています。

昔は体育会系のような熱血指導を好む方もいましたが、今ではほとんどいないと言ってよいでしょう。
以前のような根性論だけで指導を行うことは、若手社員に対する育成スタイルとしては不適切なのです。

若手社員ならではの柔軟性を活かした、寄り添った指導を見つけることが大切です。

育成上の課題

新卒に限らず、部下育成全般における課題が必ずしも、相手側にあるとは限りません。

◆研修担当官の指導歴が浅い
◆育成をしているという自覚がない
◆通常の業務が多すぎて、研修にまで手が回らない
◆どこまで育成すればいいのか分からない

というような内部側の問題もあります。

研修の担当になっている人が、育成のゴールが分かっていないことも多く、研修される側も目的がないままに歩かされているような状態です。
相手のマインド面の問題を指摘されることが多い部下育成ですが、企業側の問題点も多く残っています。

オンライン時代の研修課題

オンラインやリモートワークによって、場所を選ぶことなく仕事ができるようになりました。
働き方が変わって、「オフィスがいらないかもしれない。」と思ったことで、オフィスを持たなくなった企業もあります。

そんな中で研修もオンラインで実施する企業が増えてきています。
オンラインでの研修はできなくはありません。

対面で一か所に集まることもなく、場所を取る必要もありません。
追加でかかるコストも、通信サービス料やID料程度で済みますので、今までの研修よりも低コストになります。

実践してみたら、思ったよりも簡単にできたという声も多く聞きます。
ただ、オンライン研修を受けた新入社員の中には、モチベーションが上がらないという不安の声と、オンラインの方が対面で実施するよりも気が楽でいいという声が入り混じっています。

正解・不正解はありませんが、年に何回かの研修を予定している企業であれば、片方はオンラインで、もう一方は対面研修とするなどのバランスを取ることも考えた方いい場合もあります。
ただでさえ、効果測定が難しい研修をオンラインで実施した場合には、その研修の意義そのものが問われるかもしれません。

文明の利器を活用することはいいことですが、研修内容や参加者の声にも耳を傾けられるとよいでしょう。

指示待ち社員を改善

指示を待ち続ける社員が多いことも問題視されています。
特に、仕事の手順や段取りがまだ分かっていない新入社員は指示がないと動けないのが普通です。

いきなり社内で「考えて動け」と言われても、それは難しいのです。
まずは、一通りのフローを身に付けさせて、後のステップに自分で考えて仕事をすることがあります。
育成する側もこのことは忘れずに部下育成にあたることが必要です。

新卒社員に聞いた「避けたい上司」「ついていきたい上司」

新卒社員に迎合するわけではありませんが、上司も新入社員からの好感度は一定の水準以上あることが望ましいでしょう。

同じことを言われても、言った人によって素直にその言葉を受け止められるかどうかが変わってきます。
組織の上司と部下という関係以前に、役職を問わずに一人の人間として尊敬できる人であることが必要です。

避けたい上司

新卒社員はどのような上司を避けたいと感じるのでしょうか。
実際に新卒社員に、避けたい上司像を伺ってみました。

◆えこひいきがある
◆皮肉のような指導・指摘が多い
◆○○ハラスメントがある
◆上司の武勇伝に長く付き合わされる
◆人に指示したことを自分ではやっていない

ハラスメント関連は上司と部下だけの問題ではなく、会社全体として大きな問題に発展する恐れがありますから、最優先で注意すべき内容です。

これらの項も項目を見てみると、仕事がどうというものではなく、「人」としての資質が問われる項目が多いことが分かります。
常識のある社会人が許容される範囲を間違えずに業務上の指導を行う分には、そこまで気にする必要はありません。

ついていきたい上司

ついていきたい上司には次のような声がありました。

◆仕事の決定権を与えてくれる(仕事を任せてくれる)
◆部下の前でも謝罪ができる
◆部下に仕事上の相談をしたり、意見を求めたりしてくれる
◆人に指示したことを自分でもやっている
◆落ち着いている

教える側も普通の人

上司と部下の関係で問題が生じると、上司側の責任の所在を追求されることが普通です。
しかし、上司も一人の人間であって、完璧な存在ではありません。

特別に後ろめたいこともなく、指導や育成の範囲で適正であると思われることは遠慮せずに指導をした方が、部下や会社の将来のためになります。
万が一、指導を厳しく受け止めて、仕事を辞めてしまった社員がいたとしても、「その時はその時」と割り切ることも心の健康を保つうえでは重要です。

一人で悩みを抱え込まずに、部下育成に困窮したときには、しっかりと相談できる人をつくっておきましょう。

新卒社員の教育内容

新卒社員に身に付けさせるべき内容について紹介していきます。
どれも基本的なものですので、すでに完璧に近いベテラン社員の方々からすれば、社内で時間をとって研修をする時間が勿体ないと感じるものがほとんどかもしれません。

しかし、学生のときには無縁の内容であることも多く、就活のタイミングで気を付けなければいけないことを学生たちは、いくつか教わる程度なのです。
社外での取引や、お客様との対応で粗相が生じないように、会社の看板を磨く感覚で研修を行うべき内容にもなります。

新卒に教える社会人マナー

社会人マナーとしては、最低限のところを抑えておければ十分です。
専門的な細かいところまでは必要ありません。

新卒の社会人マナーで大事なものは、
◆最低限の身だしなみ
◆名刺の交換の仕方
◆取引先でのあいさつの仕方(企業による)
◆上座・下座(エレベーターなど)
◆挨拶・時間厳守
◆メールの書き方
などです。

そこまで長い時間はかかりませんし、基礎知識を入れたら、何回かのロールプレイをすればすぐに身に付くものでもあります。
当たり前のことが多いですが、基本は大切です。

新卒に教えるコミュニケーション能力

コミュニケーション能力は奥が深く、一朝一夕では身に付きません。
ただ、基本は「相手の質問に的確に回答する」です。

表情から言いたいことを読み取り、先手を打つことも必要になることはありますが、最初からあれもこれも詰め込んでしまうと、消化不良を起こしますので、現場研修(OJT)で少しずつ身に付けていくと割り切りましょう。

一般的なコミュニケーション能力を鍛える研修が、社内の仕事でそのまま使えるかどうかは分かりません。
会社の内側だけでのやり取り程度であれば支障をきたさなくても、それが商談となると話が変わってくる場合もあります。

業種によって必要な商談スキルなどは外部機関に研修を委託することも難しいので、社内でも一定の研修が必須です。

ティーチングとコーチングのバランスが大事

新卒社員はまだ右も左もわからない状態ですから、丁寧な指導が必要です。
しかし、いつまでも何でも教えてあげると自分で考えることができない指示待ち社員になってしまいます。

ある程度の基礎知識を理解し、仕事の流れが分かるようになったら、自分で考えさせるような習慣を身に付けさせることが望ましいです。
質問に対してもすぐに答えを教えるのではなく、自分なりの答えを用意させてから答え合わせをすることも有効です。

上司や先輩は、何でも教えてあげるティーチングから、上手く答えに誘導するコーチングへの移行を意識しましょう。

まとめ:新卒は「何も知らない」からスタートする

新卒社員は「何も知らない」を前提にした育成が大切です。

また、新卒社員の育った環境がどのような環境だったのかを把握し、その時々に合った指導の仕方を模索するべきです。
指導をする側も、見られているという意識をもった人材育成を行えば、部下だけでなく、上司も育つ相乗効果が見込まれます。

HUB onは人材の紹介から就職後の研修・キャリアコンサルタントまでをセットで提供する人材サポートサービスです。
人材育成や経済・経営に関わる様々な情報も提供しています。

資料のダウンロードもできますので、ぜひお気軽にサービス内容を確認してください。


サービス資料ダウンロードはこちら

関連記事