チームで働くメリットを見つけよう!感謝で業績を上げていく
「厳しい時代を乗り越えるチーム作り」
「チームで働くメリットに目を向ける」
「個人能力が高いチーム作り」
仕事をされている方は、組織の大小はあっても、チームとして仕事をしていることがほとんどだと思います。
仕事をチームで行うメリットとは何でしょうか。
「個人ではできないような大きなことが成し遂げられる」、「楽しく仕事ができる」などもありますが、それは一部分にすぎません。
今回はチームの作り方から、チームで働く利点について考えていきます。
目次
厳しい時代を乗り越えるチーム作り
チームワークや組織の結束力という言葉は響きがいいです。
しかし、チームワークや結束力を仕事に活かすことができなければ、ただのいい言葉で終わってしまいます。
人手不足、業績不振など、経済への逆風は強くなっていますが、そんなときこそ、チームの力を最大限に発揮して乗り越えていきたいものです。
チームで仕事をするのであれば、まずは仕事をするのにふさわしい人間関係を構築し、チームが育たなくてはいけません。
社員への感謝で定着率を上げる
自分の会社の職場への定着率はどうでしょうか?
入れ代わり立ち代わりの人員配置にはなっていませんか?
チームとしての成長を考えた時には、同じ人と一定期間は一緒に仕事をすることが欠かせません。
昨日今日から一緒に仕事を始めた人と、阿吽の呼吸を使いこなすことは難しいです。
まずは職場への定着率を高め、人間関係が原因になっている離職を減らすことから考えるべきです。
これを蔑ろにして、チーム力の向上はありません。
では、どのようにして定着率を上げていくのか?
給与や報酬を上げることも考えられますが、すぐには難しいのが現状だと思います。
また、報酬によるモチベーションの持続性は一過性のものであることも科学的に証明されています。
そこで、最も簡単にできる退職防止策としては「お互いがお互いに感謝すること」です。
呼吸をするかのように「ありがとうございます。」など、感謝をお互いに言い合える職場を目指しましょう。
人は誰かに必要とされていると感じると、承認欲求が満たされている気持ちになります。
お互いの存在に感謝をすることがコストをかけずにチーム力を鍛えていく第一歩です。
ミスマッチな人材が最大のコスト
経費で最も大きなものの一つが人件費です。
しかし、チーム・組織によっては人件費が必要以上にかかっているケースもあります。
それは、額面上の数字で多くの給料を支払っているという意味ではありません。
会社にミスマッチとなっている社員がいる場合、その社員の育成や軌道修正をするために、目に見えないところでも人件費が発生しています。
社員の研修や育成には生産性はありません。
社員を育成してもその場での利益にはつながりませんから、育成は投資という感覚に似ています。
会社の考え方を理解できていない社員の育成には、他の社員の育成よりも多くの労力と時間を要します。
これでは、生産力の高い上司や先輩の生産時間を育成の時間に回すことになり、非効率です。
採用の段階では個人の能力のすべてを見極めることはできなくても、自社のビジョンに共感できるかどうか、内容の飲み込み具合はどうなのか、この辺りは慎重に吟味しておきたいところです。
経営方針と人材採用方針は連動する
どの会社にも経営の方針はあります。
その経営の方針にあった人材を採用していくことが大切です。
優秀な人であれば誰でもいいから雇いたいというのは早計かもしれません。
能力的に優秀であっても、謙虚さなどのマインド面が欠けている場合には、利益よりも損失の方が大きくなることもあり得るからです。
人と会社は相性が重要です。
優秀さだけを採用の尺度にしてしまうと、本当に必要な人物像を見失ってしまう可能性もあります。
自社の経営方針に相応しい人はどのような人であるのか、すでに働いている人たちはどのような人たちなのかをよく分析することも大切です。
チームで働くメリットに目を向ける
チームで働くメリットに目を向けていきます。
一人ではできない仕事も、チームとなれば取り組めることはたくさんあります。
しかし、今ではクラウドソーシング型のプラットフォームも登場したことで、チームとまでは呼べない人に、仕事を依頼する機会も多くっています。
チームで一緒に働くことのメリットは、一つの大きなプロジェクトの完成だけではないようです。
では、どのような強みを活かしきれれば、チームで働くメリットを活かしたことになるのでしょうか。
「孤独でない」という強み
一人で仕事をすることが捗ると考える人もいますが、それが長期間続けば孤独を感じることになります。
個人の時間も必要ですが、誰かと一緒にいる時間も同じように必要なのです。
チームで仕事をすることの強みは、このような当たり前のところにもあります。
そもそも、仕事の依頼だけをするのであれば、外注という選択があります。
経営者であれば、外注費は消費税対策になるが、給与として支払われた金額には消費税の節税効果がないことはご存知だと思います。
それでも社員として、一人のチームメンバーとして社員を迎え入れるということは、これよりも大きなメリットがあるからではないでしょうか。
チームワークが鍛えられれば、業務の効率も外注するよりもスピーディーに仕事が終わることや、生産性が高まるメリットもあります。
モチベーションを高め合う存在
自分で自分のモチベーションを管理することは思いのほか難しいものです。
上司や先輩などの教育係が部下、後輩のモチベーションを上げることに悩まれているかもしれませんが、優秀なチームは、そこに多くの時間や労力は割きません。
不思議に思われるかもしれませんが、強い組織は他人のモチベーションを上げることに気を遣う考え方はしません。
周囲の人の仕事、姿勢を肌で感じ取って、自分で自分のモチベーションを高められるような人材育成を心がけています。
これ自体が採用の基準になっている会社もあります。
周囲に人がいない完全な孤独状態では難しくても、近くに人がいるだけで、このセルフモチベーション管理はやりやすくなります。
旧フェイスブック社(現メタ)のマーク・エリオット・ザッカーバーグ氏は、セルフモチベーション管理ができない社員は、できる社員よりも7倍のコストがかかると話しています。
それだけ、モチベーションが低い人への対応には目に見えないコストが多くかかるということです。
しかし、チームで仕事をしていて、セルフモチベーション管理ができる人を育成できれば個人が強いチームができます。
そうなって初めて組織で仕事をすることのメリットが最大限に活かされるようになるのです。
起業家によくある「孤独」というリスク
能力があり、頭脳明晰な人が起業や独立を考えた時にやってしまいがちな間違いの一つに「孤独」のリスクを考えないことがあります。
金融機関からの融資を受けることに成功し、事業プランも問題なさそうに見えても、そこに人のつながりが欠如していれば上手くいかないことがあります。
お金だけのつながりではなく、しっかりとした人のつながりが事業の成功には必要不可欠です。
完全に孤立した人が事業で成功することはありません。
従業員とのつながりでなくとも、お客様とのつながりがないビジネスはありません。
事業は、お金を払う人と受け取る人がいて成立しますから、普通に考えれば当然のことではありますが、優秀さゆえにこの観点が欠けたまま独立を試みて失敗してしまった人たちもいます。
すぐ近くで考え方の軌道修正をしてくれる人がいることもチームの強さかもしれません。
個人の能力が高いチームづくり
チームの力を高めるためには個人の能力を高めることも必要です。
チームをつくるときには適正な人数がありますが、あまりに多くの人数で編成してしまうと、仕事をしている「ふり」をする人に悩まされているケースもあるようです。
多機能型人材育成の促進
一人の社員がすべての業務をこなすことができる状態を作っておくことがチーム力を高めるためには必須です。
特定の誰かでないとできない仕事をなくしていくのです。
「やる」「やらない」は別にしても、チームの誰でもその仕事をできるようにしておくことは、チーム力の底上げにつながります。
全員ができるようになった上で、もっともその分野が得意な人に仕事を割り振ることもできます。
多機能型人材育成を行うことによって社員の間では休暇取得の調整がしやすくなったという会社もあります。
家庭と仕事の調和
有給休暇の取得義務日数も設けられ、働き方の見直しが続けられている昨今では、家庭と仕事の両立がテーマにもなっています。
社員の家庭と仕事の両立を支援することも会社としての義務になっている状況では、いかに生産性を上げていくことができるのかを模索しなくてはいけません。
そのヒントにもなるのがチーム力の向上です。
多機能型人材育成で成功した会社
仏壇、仏具、お墓の製造と販売をしているある会社は、従業員33名の比較的小さい会社でしたが、多機能型人材の育成によって、社員の有給の取得率が向上したと言います。
チーム全員が同じように業務をこなすことができるので、特定の誰かがいないことによって業務が滞ることがなくなり、有給休暇も社員間で調整するようになり、生活リズム、旅行などのイベントに合わせて取得する人も増えました。
お互いがお互いの存在に感謝しながら、気兼ねなく休むこともできる職場が実現したのです。
まとめ:「感謝」ができて「感謝」される個人がいる組織
多機能型人材育成は、代わりになる人を育成するというネガティブな意味ではありません。
自分と同じ仕事ができるメンバーがいることによって、自分はその人に安心して仕事を任せることができるというポジティブな感覚が必要です。
相手を頼って休むことができるということは、相手も自分のことを頼って休めることを意味します。
お互いがお互いに感謝をしながら仕事ができる組織は強いチームと言えるでしょう。
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