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3Mを取り除こう!生産性が高い少数精鋭組織

3Mを取り除く

「3M(ムダ・ムリ・ムラ)を取り除こう」

「生産性の高い少数精鋭組織の働き方」

「経営の先駆者ピーター・ドラッカーのおすすめ3冊」

仕事は生産性を高めることを追求していくべきです。
限られた経営資源を有効に使っていくためには無駄は徹底的になくしていかなくてはいけません。

しかし、一般的に「無駄」と言っても、多くの種類の無駄があります。
時間の無駄・業務の無駄・お金の無駄・・・のように、無駄にも種類があります。

不要なものは全て無駄なのですが、無駄から派生する生産性を奪ってしまうものにも注意が必要です。

ここでは、経営学でも登場する3Mについてと、生産性の高い組織の考え方や働き方を見ていき、ピーター・ドラッカーが著したおすすめの本を紹介しています。

3M(ムダ・ムリ・ムラ)を取り除こう

3Mという言葉をご存知ですか?
3S(整理・整頓・清掃)なら聞いたことがあるという方も多いはずですが、3Mはあまり聞きなれない言葉かもしれません。

3Mとはムダ・ムリ・ムラのことで、経営学でも登場する用語です。
3Mは仕事の生産性や経営資源を奪うものの代名詞として使われることもあり、仕事からなるべく遠ざけておく必要があるものです。

この3つの中で、最も取り除かなくてはいけないものは何でしょうか。
結論は「ムラ」になります。
ムラのある指示は特に生産性を低下させることで知られています。

その理由や、仕事をするときに、どのような障害となるのかを考えていきます。

ムダ・ムリ・ムラ

ムダ・ムリ・ムラとは

ムダとは負荷が、その「負荷を負う人」の能力よりも下にある状態をいいます。
能力がある人に簡単な仕事を任せた場合には、そこにムダが生じるという考え方になります。

ムリとは負荷が能力を上回っている状態のことです。
自分の手に負えない仕事を無理して成し遂げようとするときにはムリが生じています。

ムラとはムリとムラの中間に位置して、時によって表れる状態になっていることを表します。
例えば、上司の指示がいつも曖昧でムラのある指示だと、指示を受けた側は、時に簡単な仕事になることもあれば時に無理な仕事になる場合もあります。
ムラのある指示は生産性を落としてしまう原因になるのです。

3Mが仕事に与える影響

3Mはどれも不要なものですから、仕事の中から取り除かなければなりません。
同時に、他の会社との取引をする場合には、自分たちが原因で相手に3Mをさせていないのかを考えることも必要になります。

例えば、取引先の業者にムリな要求をしたとします。
取引先の業者はその要望に応えるためにムリをして仕事をします。
結果的にムリをした仕事によって費用がかさんだ場合、自分たちが支払うコストが大きくなるようなムダが生じることになります。

このように、3Mは伝染病です。
どこかに問題があれば、その問題は必ず自分たちのところに戻ってきますから、「仕事」というフィールドから3Mは取り除ききらなくてはいけません。

3Mを放っておくと、知らないところで生産性を落としていることが多々あります。
日々の業務から3Mを見つけたら、取り除こうとしてください。

3Mで一番遠ざけたいもの

3Mの中で最も遠ざけたいものは「ムラ」であると言いました。
ムラだけが経営側の責任になるからです。

ムダやムリは仕事を任された人にもよりますが、担当する側で気が付くことができます。
この仕事は簡単、この仕事は少し大変で時間がかかるなど、感じ方はそれぞれ違うにせよ、仕事をする当事者が気付けるのです。

しかし、ムラについては指示する側の問題になってきます。
指示が曖昧で、指示内容がよくわからない部下が上司に対して、「指示に『ムラ』があります。」
と明確に言えればすぐに改善できるのかもしれませんが、
多くの場合は難しいでしょう。

仕事をする人すべての責任の所在を明らかにしておくのであれば、ムラについては仕事の担当者にではなく、仕事を指示する側の責任と言えます。

組織で仕事をしている以上、上司の指示は守らなければいけないルールのようなものですから、その大元に問題があると、その先にも問題が生じることになるのです。

成功企業に学ぶ3Mのとらえ方

3Mを徹底的に排除することに成功した有名組織にトヨタがあります。

トヨタ思想とも言われている「平準化」の考え方では、効率の悪い原因やコストの無駄の原因は大元である「ムラ」にあるということに気が付いていました。
同じものを作るのであれば、指示出しを要しない自動化の仕組みを作り上げた方が効率的ですし、在庫も抱えればムダにつながります。

一番安く作り、一番効率よく作る方法を考え抜いた組織と言うことができます。

トヨタ自動車が一部の重要なパーツを除いて設計図だけを自社で作っているという話は有名でしょう。
すべて外注することによって内部生産性を極限まで高めることが大きな利益を生み出す結果となったのです。

生産性の高い少数精鋭組織の働き方

大きな組織でなければ、ムダ・ムリ・ムラを取り除くことができないかと言えば、それは違います。

小さく、小回りの利く組織の方がムダ・ムリ・ムラは取り除きやすいかもしれません。
全ての生産ラインを自前で受け持つことは不可能です。
このように考えれば、少数精鋭には少数精鋭に都合がよい働き方が見えてきます。

少数精鋭

一流かどうかは大きさじゃない

とあるIT会社の従業員は11名です。
この会社はIT会社で、自社製品も持っていますが、それ以外にもIT技術のコーチ、レクチャー、コンサルティング業務、また、バックエンド商材なども用意し、売上発生の入り口を大きく確保してしました。

この人数で多種多様な業務をこなすことができるようになったのは、「新しい技術分野に積極的に参与すること」がポイントであったと言います。

当時はあまり知られていなかったビジネスルール管理システムに目を付けた社長は、そのシステム開発に参入しました。
市場にまだ認知されていない、出回っていない技術を身に付け、先行利益を取ることを方針にしていた会社の社長の戦略は、見事に成功を収めました。

規模が小さければ小さいほど、大企業がシェアを独占している分野で大きな利益を得ることは難しく、費用対効果が悪いと考え、最も効率の良い方法を考えたと言います。

残業はしない

昨今ではブラック企業という言葉もありますが、この会社の残業時間はゼロです。
生産性を高めるためには、仕事の時間を極限まで下げて効率化を図るための思考を働かせることが絶対条件です。

労働時間を増やすことによって、確かに生産できる絶対量は増えるかもしれません。
しかし、時間当たりの生産性という観点からは低下しているのは明らかです。

余計なストレスを生み出さないように配慮することもムダ・ムリ・ムラを避けるために必要な条件です。

仕事場所は選ばない

社員が11名だけの、この会社ではリモートワークをしている社員もいると言います。
リモートワークの発端は社員の転居という消極的な理由からでしたが、実際に行ってみると、効率化を図ることができたそうです。

転居を機に、一度退職することを考えた社員だったそうですが、社長のフォローもあり、遠方から在宅勤務という選択で仕事を継続できているようです。
通勤時間がなくなったことで、仕事とプライベートの両立もできるようになり、社員満足度も上がっている様子でした。

社員の生活を最優先にした社長のマネジメント力の高さがうかがえます。

経営の先駆者ピーター・ドラッカーのおすすめ3冊

ムダ・ムリ・ムラをなくすためには経営サイドの責任が大きいと言えます。
経営の先駆者として有名なピーター・ドラッカーの本からマネジメントを学ぶことができる良書を紹介していきますので、参考にしてください。

経営者の方だけではなく、会社の未来を担う人材にも読んでいただきたい本になっています。

経営者

仕事の哲学

本書では、生産量ではなく、生産性を高めていくための方法を考える必要性に言及しています。

かつては物そのものに価値があり、生産量を増やせば、それに応じて収益が入る構図でしたが、現代では違います。
物を造っても売れなくなる時代です。

そんな時代を生き残るためには個人の能力も重要になってきます。
企業全体で個人の能力を最大限発揮することの重要性が分かる本です。

本書は、ドラッカー氏の名言集を集めた形で編集されており、名言やキーワードの後に解説が続く形になっています。
ドラッカー氏のファンにとっては少し物足りなさを感じる内容量ですが、学ぶべきところも多い一冊です。

経営の哲学

仕事の哲学と同様に明言を集めた形で編集されています。
過去から現代にかけて普遍に通用する名言や、今だからこそ分かる内容も多く含まれています。

現代の経営者が忘れていること、意識しなくてはならないことが並べてあり、未来を見てから書いたかのような本になっています。

読むだけでなく、実際に実践することによって変化を感じるに違いないと言える一冊です。

イノベーションと企業家精神

イノベーションの定義から本書は述べていますが、決して容易な内容ではありません。
内容のレベルは高く、まさしく経営者向けという本です。

イノベーションを成功させるための在り方、イノベーションを起こすためには会社の外(顧客や社会的要請)に目を向けなければならないと教えています。

時代の変化や顧客から求められるイノベーションとはどういうものか、外からイノベーションが起こるのかについて詳細に述べている一冊です。

まとめ:効率の良い仕組み作りが成功の秘訣

モノを造るだけの時代は終わりました。
働き方改革からも分かるように、仕事の生産性を高めることは時代の要請です。

仕事から3Mを取り除いた理想を求めることが必要となっている時代になっていることを経営者だけでなく、従業員も理解することが大切です。

HUB onは人材の紹介から就職後の研修・キャリアコンサルタントまでをセットで提供する人材サポートサービスです。

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