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若手のメンタルは大丈夫?「就活うつ」のメンタルケア

「就活うつになる若者たち」

「社員の管理で気を付けたい3つのこと」

「若手に身に付けさせたい『うつ』を克服する3つのマインド」

コロナ禍の中で学生生活を送った大学生は、大人と話をすることに不慣れな印象を受けます。
この不慣れな印象を持った企業の採用担当者はコミュニケーション能力に欠けると判断をし、採用を見送ることもあるでしょう。

すべての学生のコミュニケーション能力に問題があるわけではありませんが、オンラインが主流となる生活環境の下では、ますます対面でのやり取りに抵抗感を持っている学生が増えてくるかもしれません。
しかし、採用活動や実際の職場では直接誰かとやりとりをする機会がなくなることはありません。

リモート主体の仕事になり、直接やりとりする機会が少なくなっても、ゼロにはならないのです。
学生から社会人になるにあたって、環境の変化から就活時期に、うつ病を発症してしまう学生も多くなっています。

就活うつになる若者たち

学生から社会人になることは、消費者マインドから生産者マインドへ移行しなくてはいけないということを意味します。
この変化に適応するのが難しい学生は毎年多くいるのではないでしょうか。

しかし、今の学生の環境の変化への対応を難しくしているのはこれだけではありません。
オンライン主体の学生生活からリアルな人間とのやりとりをすることにストレスを感じてしまう学生もでてきています。
就職活動の時期にこのようなストレスがたまり、就活うつとなってしまうケースが多いのです。

就活うつとは?

「就活うつ」という言葉そのものはコロナウイルスが流行となる前からありました。
就職活動がうまくいかない学生が、冗談交じりに就職活動が辛いということを揶揄した言葉だったのですが、後には社会問題にもなりました。

本質的にはうつ病と同じですが、そのきっかけが就職活動にある場合を「就活うつ」と呼んでいます。
就職活動に上手くいかなかったり、就職活動期間中に不特定多数の人と話をすることが嫌になったりなど、人によって原因は様々です。

実際に、就活うつになってしまうと、

◆普段楽しいと思っていたことが楽しいと感じない
◆食欲がない
◆眠れなくなる
◆体がだるく、何もしたくなくなる
◆めまいがする
◆口の中が普段よりも乾くのが早い
◆息切れや動悸がする
◆特定の出来事の前にお腹の調子が悪くなる

など、これらのような「うつ病」と同じ症状を発症します。
周囲からは気持ちの問題と片付けられてしまいそうなところもありますが、うつ病は生活習慣病の一つとしても認知されているのです。

就活うつになりやすい人

就活うつになりやすい人にはどのような特徴があるのでしょうか。
うつ病の症状を発症しやすい人と特徴は似ています。

◆真面目な完璧主義タイプ
◆プライドが高く、周囲の人の目を気にするタイプ
◆対人コミュニケーションが苦手なタイプ
◆内気なタイプ

真面目に完璧主義を目指そうとすると、少しの失敗も許せなくなりがちです。
時には肩の力を抜き、自分が上手くいかないことを自分で認めてあげることも大切です。

プライドが高いタイプも、人前で失敗することを過度に気にする傾向にあります。
それゆえ、最終的には人前に出ることが嫌になり、自分の世界に閉じこもってしまうことがあります。
コミュニケーションを苦手とするタイプや内気なタイプも同様です。

就活に疲れを感じたら、焦る気持ちも分かりますが、しっかりとした休養をとることも大切です。

就活うつ状態から入社する若者たち

就活うつとまではなっていなくても、その一歩手前の症状をもったまま入社する新卒社員もいます。
就職できて喜ばしいはずなのですが、喜びや嬉しさよりも悩みや不安の方が勝っているかもしれません。

社内での教育も、学生が育ってきた環境を考えた育成が成されるべきです。
昔と同じように根性論で部下育成が通用する時代ではなくなっています。

学生に対して迎合するわけではありませんが、感情を全面に出した指導では、抱えていた就活うつ一歩手前の予備症状が悪化する恐れがあります。
心のケアに注意した指導が要求されます。

社員の管理で気を付けたい3つのこと

若手社員のメンタル面で、どのようなところに気を付ければいいのでしょうか。
ここでは、健康ケア・安全ケア・メンタルケアの3つの分野に分けて、どのような点に気を付ければいいのか紹介していきます。

社員の健康ケア

会社での定期的な健康診断は、労働安全衛生法という法令によって義務付けられています。
この規則によると、健康診断の結果は会社が把握し、従業員に通知するものと決められているのです。
しかし、個人情報保護という観点も問題になり、会社は従業員の許可なく健康診断の結果を把握することはできません。

どちらの法律を優先するかの問題にはなりますが、社員の健康状態の把握を優先する考えの方が多いようです。
つまり、会社で健康診断を実施する義務を従業員に伝えた段階で、従業員は会社にその健康診断結果が知られることに了解したものと捉えて差し支えないということです。

会社も社員の健康状態を知っているだけにならないように、その情報を基にどうしていくのかを考えなくてはいけません。
若手社員の健康ケアも重要な仕事です。

社員の安全ケア

職場に危険が伴うかどうかに関わらずに、万が一に備えておくことが必要です。
地震や火災が起きたら、しっかりと社員や自分の安全は確保できるようになっているでしょうか。
避難経路は分かっていますか。

これは企業だけではなく、公的機関でも同じことです。
人を預かる側の立場である以上、震災に備えた施策はしっかりとしておくべきなのです。

実際に、東日本大震災において、「避難誘導を怠った」という判決によって多額の損害賠償請求が命じられた小学校がありました。

社員の安全を守ることが結果的には経営・会社を守ることにつながっていくことを気に留めておく必要があります。

社員のメンタルケア

職場のストレス、人間関係が原因である離職が日本人の退職理由の1位になっています。
健康診断のように数値化されるものであれば、客観的に分かりやすいですが、ストレスなどのメンタル面の問題は把握するのが難しい側面があります。

そこで、本格的なストレスチェックを実施していない企業でも、一定のストレスチェック項目を職場で共有しておくことがおすすめです。
例えば、社員の危険信号を感じ、違和感を覚えなくてはいけない項目として、

◆今までできていた仕事でミスが続いている
◆締め切りを守れなくなった
◆急におしゃべりになった
◆急にしゃべらなくなった
◆一緒にいる同僚が変わった

など、正解はありませんが、「普段とは違う」を念頭におき、社員を観察しましょう。

若手に身に付けさせたい「うつ」を克服する3つのマインド

若手社員の「うつ」対策に働きかけられることには限界があります。
自分の心の健康状態を自分で管理させる能力を身に付けるのも大事なのです。

ここでは、若手社員に身に付けてほしい「うつ」を克服する、あるいは「うつ」への予防となる考え方を紹介します。
若手社員の育成に必要に応じて取り入れてみてください。

マインドその1:ポジティブシンキング

ポジティブシンキングは「うつ」対策以外にも重要になる考え方です。
常に物事のプラスの側面を見ることができるように育成しておくことは、職場への定着率にもつながります。

謙虚で真面目な日本人は失敗を過度に恐れて挑戦することを止めてしまう傾向にあります。
「挑戦」というのは大きな挑戦だけでなく、小さな「挑戦」、例えば誰かに話しかけることなどにさえ憶病になってしまうことがあるのです。

自分のいい側面に目を向けることができるような考え方ができる社員への成長を促せるとよいでしょう。

マインドその2:周囲に期待しないマインド

誰しも多少なりとも「自分のことを認めてくれる」「褒めてくれる」「助けてくれる」などの誰かからの施しを期待しています。
周囲に期待する習慣をもっていると、その中身が実現されなかったときに、大きく落ち込みます。

誰も悪いわけではなく、強いて言うなら期待していた自分が悪いのです。

そのような不要な感情の落胆を避けるためにも、周囲に過度な期待をすることはやめましょう。
前提として、「自分を助けてくれる人は誰もいない」という極端な考えをもつぐらいが丁度良いかもしれません。

マインドその3:自分を甘やかす

少し図々しいかもしれませんが、自分を甘やかすことも重要です。
常に自分に甘くしろということではありません。

失敗をしたときに自分を責め過ぎず、今の自分を肯定していくことを勧めています。
周囲への気配りを大事に育まれてきた日本の教育は空気を読むことの大切さを知っています。

しかし、空気を読んで自己犠牲を多く払うことによって自分を大切にしきれていない人も出てきているのではないでしょうか。
新入社員に最初からこのマインドを教えるのは難しいかもしれませんが、多くの社会人に大切にしてほしい考え方でもあります。

まとめ:ちょっとした変化にアンテナを張る

物事の変化は常に「連続」です。
しかし、急に健康状態や心理状態が悪化したということはありません。

必ずその兆しとなる何かがあるはずです。
その変化に周囲がしっかりと気が付いてあげることによって、大きな問題を未然に防ぐことができます。
健康や安全、そして企業の利益など、すべてが上手く回るような仕組みが構築できる企業活動を続けてほしいと思っています。

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