管理職になりたくない若手の本音!管理職はつらいだけ?
「管理職になりたくない若手:3大マネジメントが原因?」
「管理職の抱えるストレスを分析」
「若手社員が管理職に直接聞きたいことを激選!」
「社内での昇進は嬉しいもののはず」と思いますが、必ずしもそうであるとは限りません。
特に、最近の若い世代の人たちは、社内での役職やポストを目指した出世よりも、自分の時間を大切にしたいという欲求も強く、会社にはそこまでの賃金や待遇は求めていないという若手社員も多くいるのです。
平均的な待遇より著しく下回る場合には考えるでしょう。
しかし、「そこまで悪くない」「必要な暮らしは十分に維持できる」場合に、それよりも多く望まない若者が増えているのです。
出世すれば、残業時間が増えてしまうことや、それによって自由な時間が減ってしまうことの方が彼らにとってはリスクなのかもしれません。
以前とは違い、自分の価値観を大切にしている若手社員が、管理職になりたがらない理由を見ていきましょう。
目次
管理職になりたくない若手:3大マネジメントが原因?
管理職になりたくない理由の一つに、会社への時間的な拘束が増えるというものがあります。
役職が上がれば、仕事に対する権限も大きくなり、当然その分仕事の量も増えることになります。
今まで以上に仕事が原因によるストレスの増大には気を付けなくてはなりません。
管理職の行うマネジメントにはどのようなものがあるのでしょうか。
自分の仕事のマネジメント
言うまでもなく、自分の仕事の管理は自分が行わなくてはなりません。
管理職になれば、今まで自分が行っていた仕事は誰か他の人に任せることができて、管理職の仕事に専念できるのかと言えば、そうとは限りません。
昨今の人手不足問題もあり、今までの仕事はそのまま自分がこなし、それに加えて管理職の仕事が増えたという人はたくさんいます。
それゆえ、管理職でも現場の第一線で活躍をしている方が多いのが現状です。
人手に困っていない場合には、組織の中で、どの役職の人が何を担当するのか、役割分担が鮮明な場合もありますが、なかなか難しいでしょう。
管理職とはいえ、現場での仕事を行う場合が多いようです。
部下の仕事のマネジメント
管理職ともなれば自分の下に部下ができます。
部下の仕事のケアをしていくことは管理職として大事な仕事です。
部下育成も同時に行わなくてはいけません。
自分の教えたとおりに仕事をなかなか覚えられない部下もいれば、積極的に自分から動いてくれる部下もいて、部下によって手間のかかり方は違います。
仕事に慣れてきて成果も上げてきた部下から、突然の退職願い。
上司としては、最も落ち込む瞬間ではないでしょうか。
人材の育成に正解はありません。
どのように部下育成をしていけばいいのかは、時と場合によります。
正解がないからこそ楽しいと感じられるマインドは大事ですが、そう上手くも行きません。
部下のモチベーションに気を遣いながら、仕事に対してどのような考えを持っているのかなど、部下の考え方を把握することも大切なマネジメント能力です。
仕事の進捗を管理するだけの管理職はもはや必要ありません。
求められるものが多く、その責任の重さにやりがいを感じる人もいれば、「つらい」の一言に尽きる人もいます。
上司の仕事のマネジメント
意外にも盲点となるのが、上司の仕事のマネジメントです。
上司の仕事のマネジメントはする必要がないと思いますが、上司が自分よりも仕事ができない、あるいは管理能力がない場合も十分に考えられます。
場合によっては、部下や自分の仕事だけでなく、上司の仕事のスケジュール管理まで自分が行う羽目になることがあります。
社内だけで完結する仕事であれば、上司にパスするだけで後は上司の仕事が遅くても、「我関せず」な姿勢を通すこともできるかもしれません。
しかし、その仕事にクライアントが関わってくる場合はどうでしょうか。
まっとうな責任感を持っていれば、上司の責任とは言え、自分も動かなくてはいけないと感じるのではないでしょうか。
自分よりも仕事ができない上司の仕事のマネジメントは想像以上に堪えます。
部下のことであれば、「仕方がない」とあきらめの気持ちが湧くところも、上司のことになれば「なんで自分よりも仕事ができない人が上司なんだ」と不満要素が溜まっていくからです。
中間管理職はつらいというイメージは、簡単に払拭できるものではなさそうです。
管理職の抱えるストレスを分析
管理職になりたくない原因は、そのまま管理職のストレスの原因にもなっています。
自分だけでなく、部下や上司の仕事のマネジメントはその代表格です。
管理職を悩ませるストレスの原因をもう少し掘り下げて見ていきます。
部下と上司の板挟み問題
部下には「いい上司」でいられるように心がけながら、上司には「いい部下」でいるように心がけようとすると、自分のことを常に後回しにしてしまいます。
自分を大切にと言うのは簡単ですが、実際には難しいでしょう。
中間管理職は常に上司と部下との板挟みにあります。
場合によっては、そこに第三者が介在するというトリレンマの構造になることも珍しくありません。
自己主張がしにくく、相手のことを常に最初に考えてしまう人ほどストレスが溜まりやすいです。
仕事が減らないプレイングマネージャー
人手不足問題もあり、管理職も現場の戦力として仕事をしているケースが多々あります。
アルバイトスタッフがやる仕事を管理職も率先して行っている場合もあります。
人手不足の問題は深刻ですが、管理職が自分で現場の仕事をすることで新しく見えてくる解決策もたくさんあります。
効率化を図るためにはどのようにすればよいか、どうすれば人材がいなくても回る仕組みを作ることができるのか、このような問題に対する解決策は気が付いても権限が伴わなければ、解決するのは難しいでしょう。
現場に管理職が一緒に同じ仕事をしている場合には、「このようにしたらもっと上手くいくのではないか。」というような提案をしてみるといいでしょう。
その提案通りになるかどうかは分かりませんが、人手不足で忙しくストレスを溜め込むことは生産的な考えではありません。
仕事が減らないプレイングマネージャーとして、管理職のつらいイメージは確かにあります。
しかし、それをやりがいに変えていく考え方も必要かもしれません。
年齢と序列の入れ代わり
仕事以外にも人間関係が原因のストレスもあります。
年上部下と年下上司の関係のことですが、年齢と役職が入れ替わってしまうことも十分にストレスです。
特に、中途採用を多く行っている企業ではこのようなシチュエーションがよく起こります。
言葉遣い、指示の仕方、モチベーションの管理など、ストレスの種はつきません。
人として対等な接し方が大切である一方で職務遂行のための指示出しには遠慮しないことがベターです。
年齢と序列が入れ替わると、人との距離の取り方も神経質に考えるようになる人が多くなり、それが原因でストレスを抱えてしまう人も多くなります。
若手社員が管理職に直接聞きたいことを激選!
一般的に仕事量が増えると言われていても、実際にはどうなのでしょうか。
残業代が出ないというのは本当なのでしょうか。
これらは、実際の管理職の方々に聞いてみた方がしっかりした回答を得られます。
企業ごとに異なりますが、管理職の残業代、休日出勤など、気になる疑問に対して回答していきます。
管理職の残業代
管理職になると残業代がもらえなくなるという噂がありますが、これは本当なのでしょうか。
結論から言うと、管理職の方が残業代をもらえないというのは事実です。
その代わりに、管理職の方は管理職手当というものがあります。
年齢や役職によっても異なりますが、
◆20代 2万円前後
◆30代 6万円前後
◆40代 10万円前後
というのが一般的なようです。
係長、課長、部長などの役職や企業ごとに違いはあります。
残業代を支払わないのは違法と思われそうですが、労働基準法には管理監督者には残業代の支払いはしなくてもよいと明記されています。
管理職の休日出勤
管理職には休日出勤のイメージが付いて回る方もいるでしょう。
実際のところ、働き方改革の推進もあり、上手く組織の仕組化ができている企業ではそこまで多くの休日出勤はないようです。
それでも仕事量は多いので、休日を使って消化してしまおうと考えると、ついつい休日なのに出勤してしまったという方は、そこそこいるようです。
休日出勤の手当はどうなるのでしょうか。
◆通常の場合 時給にして1.35倍の計算で支給される
◆管理職の場合 支給されないのが一般的
残業代と同様に、管理職手当の中に休日出勤の手当ても含まれていると考えている場合が多いです。
こちらも、労働基準法に休日手当が適用外であると、明記されています。
管理職の仕事能力の本当のところ
管理職と言っても、実際には管理職の役割を果たしていない場合があります。
これは、管理職の方の仕事能力が低い場合もありますが、企業が管理職という名前を与えているだけの場合もあります。
役職を上手くモチベーションにつなげていると言えば聞こえはいいのですが、管理職には、すでに紹介したように、残業代が出ないことや休日出勤の手当てが支給されないことがあります。
管理職手当もそこまで大きく出ないのであれば、管理職になって仕事を会社のためにこなすというのはメリットが少ないと感じてしまうのは仕方がないのかもしれません。
まとめ:管理職を目標にできる社内雰囲気
「管理職はつらい」というイメージを払拭するのは、理論武装で説得するよりも、実際の職場で働いている管理職の方々が楽しそうに振る舞うことではないでしょうか。
演技では意味がありませんが、本当に仕事を楽しんでいる人の姿は部下も一目置くでしょう。
待遇に見合わない仕事量や時間の制約など、マイナスを感じるようなことがあっても、それ以上に明るい管理職を育てていくことが、部下育成にもつながります。
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