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リーダーシップの研究 リーダーの種類と役割を知る

「リーダーシップには種類がある」

「組織の状態で変わるリーダーの役割」

「リーダー・管理職が作り出す企業風土」

組織に求められるリーダーシップ。
企業の採用基準、求める人物像にも、「リーダーシップを発揮することができる人」というのは、良く見かけます。

しかし、普通の感覚からすると、「組織のリーダーはその組織や、チーム、グループの中で一人であるから、たくさん採用する必要もなく、人数もいらないのでは?」と思ってしまいます。

企業がリーダーシップを発揮できる人をここまで多く欲しがっているのはなぜでしょうか。
実は、リーダーシップ能力は組織の状態やチームの雰囲気によって絶えず変わっていくものであり、その時々にあったリーダーシップが必要になるのです。

それゆえ、様々な状況に応じたリーダーシップを発揮できる人材を用意することが大切になります。

リーダーシップの種類や、状況に応じてリーダーに求められるものを紹介していきます。

リーダーシップには種類がある

リーダーと言えばだれを想像しますか?

アップル社創業のスティーブ・ジョブズ氏、ソフトバンク創業の孫正義氏など、彼らは卓越したリーダーシップによって会社を大きくさせてきたことは周知のとおりです。
大きな会社であっても、そのトップに立つ人の性格は、人それぞれであり、そこを見るだけでも、リーダーには種類があることが伺えます。

リーダーシップには4つの種類があります。
その4つとは、
◆牽引型リーダー
◆触媒型リーダー
◆奉仕型リーダー
◆触媒型リーダー
です。

それぞれのリーダーの性格や特徴を見ていきます。

牽引型リーダー

誰かを引っ張るリーダータイプが牽引型リーダーです。

会社の目標を掲げ、そこに向けて率先してアイディアを出し、行動をするリーダーです。
スティーブ・ジョブズ氏や孫正義氏なども、牽引型リーダーに含まれるでしょう。

自ら率先して行動しますので、組織の主役的な役割を果たし、仕事にも直接関与します。
企業をスタートさせたときには、このタイプのリーダーの存在は必要不可欠です。

触媒型リーダー

触媒とは、化学反応時において、自らは反応に関与しないが、一般的に反応の速度をあげてくれるものを指します。

組織内にいる様々な人物の特性を見極め、彼らを束ね、一人ひとりでは成し得ないことを成し遂げさせるタイプになります。
社員の能力を相乗的に発揮させることが上手いタイプのリーダーです。

触媒型リーダーはプロデュース型リーダーと言われたり、ネットワーク型リーダーと呼ばれたりすることもあります。

奉仕型リーダー

現場重視の職場ではこのタイプのリーダーが多くなります。
社員ができない、あるいは苦手とするタイプの課題が出た時に、その障壁を取り除いてあげる重要な役割を担います。
「縁の下の力持ち」的な存在でもあり、仕事をしたときも、表立って目立つことはないのですが、障壁を取り除いたことによって、チーム全体の本来のパフォーマンスを
発揮できるようになります。
仕事に直接関与する現場ならではのリーダーです。

理念型リーダー

牽引型リーダーと似ていますが、違う点は、自分は現場で率先して仕事をこなさないという点です。

理念を掲げ、その理念を組織に浸透させていくことを得意とし、その理念の実現に向けて仕事の割り当てをしていきます。
牽引型リーダーと触媒型リーダーの性格の両方を持っているタイプと言えます。

組織の状態で変わるリーダーの役割

リーダーの種類を見てきましたが、それぞれの組織の状況に応じて求められるリーダーシップ能力は変わってきます。

適材適所に人を配置することによって、それぞれの組織、チームの生産性を上げることがリーダーとしての役割です。
どのタイプのリーダーにも求められる能力がある一方で、組織の状況に応じて個別に求められる能力もあります。

リーダーもまた、適材適所なのです。

適材適所でリーダーシップを発揮

リーダーの役割と性格を紐解いていくと、「部下を成長させることに主眼を置くタイプ」と「業績・ミッションを達成させることに主眼を置くタイプ」があることに気づきます。

業績やミッションの達成を重視するタイプでは、行き過ぎてしまうとパワハラ・モラハラと受け取られてしまうことも多く、気を付けなくてはいけません。

昔は、根性型の上司も多く、部下に対しても同じような指導を続けている上司も少なからず現代でもいます。
しかし、根性論が通用する時代は、その昔に終わっており、「モノを作れば何でも売れた」時代から「売れるものを作り出す時代」へと変わってきているのです。

だからこそ、組織の中でのイノベーションを起こすことが大変重要であり、そのためには、一人ひとりの英知を結集させることが必要不可欠なのです。
この時代背景から考えると、部下を成長させながら業績達成を目指していく組織づくりが賢明なように思えます。
一定の牽引型のリーダーシップを発揮する人物は確かに必要です。
「現代の若者には根性がない」と叫びたくなる気持ちも分かります。

ですが、その根性を育てていくことも含めた部下育成なのです。
今の組織の中に必要なリーダーは「部下を成長させることを重視するタイプ」なのか、「業績・ミッションを達成することを重視するタイプ」なのか、状況に応じたリーダーを抜擢することが必要になるでしょう。

ピラミッド型組織のリーダーの役割

ほとんどの組織はピラミッド構造の組織運営をしています。
ピラミッド構造の組織運営では、経営者は当然最上位に位置します。

しかし、それぞれの階層においてもリーダーの存在が必要です。
それぞれの階層のリーダーには、他の階層のリーダーとのやりとりを円滑に進められる能力が求められています。

また、同じ階層にいるリーダー同士の横のつながりも重要です。
売上や利益に貢献している部署・部門は同じ階層であっても、無意識に序列をつくってしまうことがあります。
他部署を排他的に扱うことは、組織運営上マイナスにしかなりません。

お互いの役割を認め合い、メンバーにも、それぞれの部署の役割や責任の重さを知らせることが必要となるでしょう。

どんな組織でも求められるリーダーの役割

どんな組織に属していても求められる最低ラインの能力は決まっています。
リーダーに必要な絶対条件は
◆決断力
◆価値観
◆速さ
◆部下育成能力
◆企画力
の5つです。

リーダーは決断の連続です。
一つの物事を決断する時にかかる時間が長くなればなるほど、速さも落ちます。
そこで、判断の基準を事前に持っておくことは、決断のスピードを劇的に高めます。

よく知られている方法に、「最悪を想定する」があります。
物事の決断をしたときに、最悪の事態を同時に想定し、その最悪の事態が自分たちの許容範囲であれば実行し、許容は範囲の外にあれば実行しないというものです。

この方法は多くの経営者の間でも取り入れられています。

また、リーダーとしての価値観も重要になります。
会社の方針に沿ったものでないといけませんが、周囲からの意見に付和雷同しているようなリーダーでは、信頼を失います。
周囲に寄り添う姿勢は重要にしながら、しっかりとした価値観を持つことも重要です。

リーダー・管理職が作り出す企業風土

企業風土と言えば大袈裟ですが、職場の雰囲気と言えば、分かりやすいかもしれません。
その職場でのリーダーによって、その職場の雰囲気は変わるものです。

企業の風土は、その企業独特のものというよりは、そこで働く人たちで作られるものです。
リーダーや管理職の方の意見や考え方が職場に浸透すれば、その考え方にあった職場の雰囲気が醸成されます。

企業風土の醸成はリーダーの役割

職場の雰囲気の9割以上は、その職場のリーダーが醸成しています。

ですから、職場の環境や雰囲気を改善する要求があがれば、それはリーダーの人柄に問題がある可能性が高いのです。

風通しの良い職場を作りたいのなら、気さくに話しかけることができるリーダーの存在が必要ですし、仕事を通して人間的に成長できることを実感させたい職場を目指すのであれば、リーダーが多くの仕事を部下に割り振ることも重要です。

達成度に応じてリーダーは部下にねぎらいの言葉をかけることも忘れてはいけません。

リーダーには多くの決定権があります。
その決定の数々によって、今の職場の雰囲気が生まれたと考え、職場の環境を整える責任がそれぞれのリーダーには求められるのです。
企業全体という点では、経営者の責任でもあります。
企業風土全体の見直しを考える場合には、積極的に経営陣も問題に関与していかなくてはいけません。

企業風土の受け継ぎ方

部署や部門のリーダーの世代交代、経営者の世代交代によって方針が大きく異なることもでてきます。

それによって、以前のリーダーの方がよかったという声が上がることもあるでしょう。
企業文化を受け継ぐときには世代間のギャップに注意しなくてはいけません。

特に、長く続いた企業であれば、色々な価値観を持った従業員が混在しているはずです。
大多数に合わせるというような単純な方法ではなく、リーダーの目から必要なものを探し、その必要性の正当性をしっかりと説明することの方が重要です。

多様性を活かした本質的なリーダーシップ

人材の多様性は、企業にとっての財産です。
様々な場面で活躍の可能性があるので、リーダーは一人ひとりの能力に目を光らせる必要があります。

「どの人材が優れているか」というような優劣を決めてはいけません。
何をすれば成功するのかをすぐに知りたがる人は多いですが、どれが正解なのかは、やってみなくては分かりません。
絶対的な公式にすがりたい気持ちもわかるのですが、仕事に答えはないのです。

「今回はこういう能力をもった人に指揮してもらった方が上手くいきそうだろう」という判断をし、可能性が一番高いところに賭けていくことの繰り返しになります。

誰が見ても必要になるスキルの習熟度は別にして、リーダーが下さなくてはいけない決断は、グレーな部分が漂っていることが多いです。
それゆえ、多様な人材を抱えておければ、より多くの困難を打開する武器をもっていることになります。

まとめ:リーダーで変わる企業の未来

リーダーシップ能力には種類がありました。
また、状況に応じて求められるリーダーの役割も変わってきます。

今本当に必要なリーダーがどのようなタイプのリーダーなのかを見極めることが大切です。

周囲の意見を聞くことも大事ですが、経営陣の直観によるリーダーの選出も必要です。
誰もがもっているリーダーシップを上手く発揮させて組織力の向上につなげていきましょう。

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