健康維持に必要な「SMAP」とは?健康経営のすすめ
「SMAPとは何?」
「健康経営は企業にもメリット」
「『病は気から』、ストレスフリーを目指すマインドフルネス」
いい仕事ができるのは健康な体があってこそ。
学生時代には習慣となっていた定期的な運動が社会人になってからはなくなった。
昔は何を食べても大丈夫だったのに、最近では食事制限をされるようになった。
若いときに比べて体への負荷が気になり始めた。
このような方もいるのではないでしょうか。
まずは基本的な生活習慣から見直していくことが大切になります。
目次
SMAPとは何?
大きな病気をしないためにも、基本となる生活習慣に問題があるようなら、そこから改善していかなくてはいけません。
生活習慣で気にしなくてはいけない「SMAP」について解説していきます。
Sは「睡眠」
Sは「睡眠(sleep)」の頭文字です。
何時間の睡眠が最適か、人によって答えが異なりますが、「短すぎず、長すぎず」がいいでしょう。
個人によって差はあっても、推奨されている睡眠時間は6時間~8時間だそうです。
あまりに長い睡眠時間は逆に生体リズムを崩し、病気になりやすくなり、寿命を縮めてしまうというデータも出ています。
現代において、私たちはスマホをはじめとするタブレット、パソコンなどと昼夜問わずにつながっている傾向にあります。
夜の睡眠の時間にスマホなどの明るい画面を見てしまうと、脳が昼間であると錯覚をし、なかなか寝付くことができなくなってしまうのです。
睡眠の前には、寝つきがよくなるような習慣を自分で見つけることも大切です。
読書やクラシック系の音楽を聞くことは寝つきをよくすると言われています。
休日の寝だめにも気を付けてください。
平日に睡眠が不足しているからと言って、休日にそれを補うようなことをしても、体の調子が良くなることはありません。
睡眠は毎日適切な時間とることが望まれます。
また睡眠の3時間前は原則、食事をとらないようにも心がけましょう。
寝る前から時間を逆算した行動計画も健康管理には欠かせません。
Mは「食事」
Mは「食事(meal)」の頭文字です。
外食に頼ってしまうと、野菜の摂取量が偏ることもあります。
食事の中でカバーしきれない栄養素はサプリメントなどで補強することを検討してください。
人間の体は食べているものでできています。
栄養のある食べ物を摂取しなければ、健康な体は維持できません。
どれを食べればいいのか迷ったときには、和食を基本の軸として考えておけると大きな失敗はないでしょう。
Aは「運動」
Aは「運動競技の・体育の(Athletic)」の頭文字です。
Exercise(運動)に代わって、ここではAthleticとしています。
学生の時には学校で用意されたカリキュラムの中で毎週の決まった時間に「体育」という授業で一定の運動量が確保されていました。
部活動や課外スポーツクラブで運動をされていた方も多かったでしょう。
しかし、社会人になってから同じように運動の習慣を確保することはできているでしょうか。
企業によっては朝にラジオ体操を実施していることや、一定の運動量(ウォーキングなど)を確保している企業もありますが、多くのデスクワーク主体の企業であれば、このような運動の習慣を業務に取り入れていることは少ないのではないでしょうか。
会社がスポーツクラブに法人会員になっている場合には、そういった福利厚生を利用することもできます。
そうでなければ、日々の通勤と帰宅途中の一部分で運動となる要素を組み込めないかを検討してみましょう。
エレベーターやエスカレーターの使用を控え、階段を使うことは最も簡単にスタートできる軽い運動です。
Pは「ポジティブシンキング」
Pは「ポジティブシンキング(Positive thinking)」の頭文字です。
体の健康状態を保つためには、メンタル面にも気を付けなくてはいけません。
職場での人間関係、自分の仕事への他者からの指摘など、日々の仕事の中で、自分へのストレスの原因になるところはいくつもあります。
しかし、今の考え方から少し角度を変えて受け入れることで、心持が変わるかもしれません。
仕事への指摘は、「自分が次回からもっといい仕事ができるきっかけになるかもしれない」など、前向きに考えてみましょう。
明らかに理不尽なことが原因でストレスを抱えている場合には別の方法に頼ることも必要ですが、自分のメンタルが原因で過度にストレスを増大させてしまっている可能性もあります。
何事もポジティブシンキングを前提にしていきましょう。
健康経営は企業にもメリット
健康意識の高い企業にはメリットも多くあります。
健康を気にしている、いわゆる健康経営をしている企業にとって、どのようなメリットがあるのかを紹介していきます。
医療費削減メリット
極端な例にはなりますが、仕事が心身共に厳しく、病院に行く社員がたくさんいることが前提になっている職場では、士気も下がっていきます。
当然、会社の負担する医療費の割合も大きくなります。
社員の健康状態は最大の資本なのです。
社員の健康状態がよくなれば、余計なコストがかからず、生産的なことへの投資も可能となります。
健康で活き活きとした社員が多くれば、良い意味での評判にもつながるでしょう。
企業ブランド確立メリット
「健康」をスローガンにしている会社を皆さんはどのように思うでしょうか。
子どもっぽいと思う方もいるかもしれませんが、大きなマイナスイメージは持たないのではないでしょうか。
昨今のリモートワーク、働き方改革の推進によって社員のワークライフバランスが重要視されている時代においては、むしろ時代の流れに即したタイムリーなスローガンであるとも言えます。
企業の名前は、提供しているサービス・商品以外からも世間に波及します。
企業のブランドの確立のために、健康推進も有効かもしれません。
生産性向上メリット
企業ブランドが確立し、そこに魅力を感じる人が集まれば、そこから優秀な人財の採用につながることもあります。
結果的に会社全体の生産性が上がれば、社員も会社も両得です。
人手不足に悩まされる日本では、人材の採用に躍起になる会社もありますが、自然と人が集まってくるような仕組みを作ってしまうことの方が長期的なリターンが大きいように思えます。
その瞬間の採用活動にエネルギーを使うのではなく、仕組みを作ることにエネルギーを使っていくことが安定には必要な考え方です。
「病は気から」、ストレスフリーを目指すマインドフルネス
「病は気から」という言葉は昔からあります。
ストレスなどは、最初は我慢すれば済むと思っていても、徐々に健康状態に表れてくることも多いものです。
完全なストレスフリーを実現することは難しいかもしれませんが、個人でもできるストレス対策はあります。
そこで、ここでは、最も簡単ですぐに取り掛かることができるマインドフルネスという方法を紹介しています。
マインドフルネスとは
マインドフルネスは簡単に言えば深呼吸による瞑想です。
現代日本人は心に病を抱えている人が多いですが、その心の病を軽減させることにもつながりますし、心の病の予防にもなる方法です。
マインドフルネスの方法は簡単です。
椅子に背筋を伸ばし、その場で目を閉じてリラックスしながら深呼吸をするだけです。
このとき、自分が呼吸をしているということだけに意識を集中させることがポイントです。
今の自分がしていること、つまり深呼吸にだけ集中しましょう。
そのためにも、隙間時間などの落ち着かない時間を見つけてマインドフルネスを行うことはおすすめしません。
5分~10分程度、深呼吸を繰り返すだけですが、落ち着いた時間帯で、ゆっくりとできる時に行うことが大切です。
もちろん、1日やって終了ではなく、毎日決まった時間に継続できることが望ましいです。
深く、息をお腹まで吸い込み、部屋全体に吸い込んだ息を吐き出すような感覚の深呼吸を心がけましょう。
マインドフルネスの効果
実際にマインドフルネスを継続するとどのような効果が表れるのでしょうか。
マインドフルネスを継続することによって次のようなメリットがあると言われています。
◆集中力の向上
◆短期記憶力の向上
◆ストレスの軽減
◆免疫力の向上
ストレスの軽減以外にも大きな効果が期待できます。
ストレスと免疫力には因果関係があることが知られていますから、マインドフルネスによって健康促進につながることは間違いなさそうです。
ピリピリした職場環境であれば、会社としてマインドフルネスを取り入れることもよいかもしれません。
ストレスフリーは健康促進につながる
ストレスフリーは健康状態をよくします。
休日に趣味などでストレスを発散させている方もいるでしょう。
今現在、ストレスのはけ口がない場合は、マインドフルネスを試してみてはいかがでしょうか。
忙しいビジネスパーソンは、自分では感じていなくても日々何かしらのストレスをため込んでいきます。
5分~10分の時間を静かな空間でとることができれば、すぐに実践できるマインドフルネスをぜひ実践することで、その効果を感じ取って下さい。
まとめ:健康経営で心身の健康を実現
健康診断の数値など、目に見える数値から生活習慣の改善に動き始めることはありますが、毎日のストレス対処方法を考えようとする方は少ないのではないでしょうか。
毎日お金も時間もかからないマインドフルネスのような簡単な取り組みから少しずつ継続して、ストレス解消を実感してみてはいかがでしょうか。
自分の生活に適したストレスとの向き合い方を考えましょう。
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